こんにちは、怖いけどつい見たくなるホラー系漫画全集管理人の翔太です。
『彼岸島 48日後…』も50巻を超えると、「途中まで読んだけど、どこから再開すればいいんだっけ」「50巻から54巻まで一気に追いたい」という人も多いかなと思います。
私も50〜54巻まで続けて読みましたが、この5冊はかなり途中で切りにくい区間でした。50巻で卑弥呼が治める邪馬台国へ入り、雅との遭遇、卑弥呼との戦い、宮本明と兄・篤の対決へ続き、54巻では鮫島を中心とした別の道が動き始めます。
特に印象に残ったのは53巻の兄弟対決と、54巻の葛西沿岸公園です。人間の悪意そのものより、壊れた肉体や関係を抱えたまま、それでも生き続けなければならない気味の悪さが前に出てくる5冊でした。
この記事では50巻から54巻までの内容を、各巻の出来事だけでなく「前の巻から何が続き、次の巻へ何が残されるのか」までネタバレありで追っていきます。
- 『彼岸島 48日後…』50〜54巻のあらすじ
- 卑弥呼編から宮本兄弟対決までの流れ
- 鮫島の特異体質と54巻以降へのつながり
- 50〜54巻をまとめて読むおすすめの順番
ここから先は『彼岸島 48日後…』50巻〜54巻の重大なネタバレを含みます。卑弥呼との戦い、宮本篤、鮫島、勝次などの展開にも触れるため、未読の場合はご注意ください。
50〜54巻はどこから続く
50〜54巻は、それぞれ独立した話ではありません。大きく見ると、空木タワーを目指す旅から邪馬台国へ入り、卑弥呼との戦いを経て宮本兄弟がぶつかり、その裏で鮫島の新しい物語が動き始めるまでが描かれます。
| 巻 | 発売日 | 中心となる展開 | 次巻へのつながり |
|---|---|---|---|
| 50巻 | 2025年8月6日 | 空木タワーを目指し邪馬台国へ | 鮫島と勝次の危機へ |
| 51巻 | 2025年10月6日 | 雅と卑弥呼が現れる | 明対卑弥呼へ |
| 52巻 | 2026年1月6日 | 卑弥呼との死闘 | 宮本篤との因縁へ |
| 53巻 | 2026年3月6日 | 明と篤の兄弟対決 | 鮫島側の物語へ |
| 54巻 | 2026年6月5日 | 鮫島と葛西沿岸公園 | 特異体質と人類反攻へ |
刊行状況については、ヤングマガジン公式サイト「彼岸島 48日後…」でも確認できます。
50巻から読む意味
50巻だけを単体で読むより、50〜54巻を続けて読むほうが分かりやすいです。
その理由は、50巻で始まった邪馬台国の出来事が51巻、52巻へそのまま続き、そこで明らかになる因縁が53巻の宮本兄弟対決へ直結するため。さらに54巻では、それまで明と行動していた鮫島が別の役目を背負います。
つまり5冊を通して読むと、物語の軸が「雅を追う明」だけから「明とは別の方法で人類を救えるかもしれない鮫島」へ広がっていく過程まで見えてくるわけです。
50巻台から久しぶりに読み始める場合は、まず『彼岸島 48日後…』のあらすじと前作との違いを確認しておくと、本土編全体の位置関係もつかみやすいですよ。
前作まで知る必要はあるか
50巻からいきなり読むこと自体はできます。ただ、宮本明と篤の関係まで味わうなら、無印『彼岸島』からの経緯を知っていたほうが圧倒的に伝わるものがあります。
『48日後…』は、前作で人間側が勝利した後日談ではありません。雅による計画を止められず、日本そのものが崩壊した「敗北後」の物語です。
そのため、明がなぜ雅だけを追い続けるのか、片腕になった理由は何なのか、昔の仲間が再登場するとなぜつらいのかを知るには、『彼岸島 最後の47日間』最終回のネタバレ解説もつながっています。
50巻のネタバレ
50巻では、竹馬街を抜けた明たちが宮本篤のいる空木タワーを目指します。しかし、目的地へまっすぐ進めるわけではなく、鮫島と勝次が仲間からはぐれたことで状況が変わっていきます。
空木タワーを目指す
明たちの目標は、宮本篤が根城としている空木タワーへ向かうことです。
『彼岸島 48日後…』では、雅へ近づこうとするたび、その途中に新しい支配地域や巨大な敵が現れます。50巻も同じで、目的地は見えているのに、そこまでの道が簡単にはつながりません。
私はこの辺りを読んでいて、「また寄り道か」と少し思いました。ただ、『48日後…』の場合、この寄り道で出会った人物や出来事が、あとから本筋へ食い込んでくることが多いんですよね。
今回もそうです。空木タワーを目指す旅が、やがて卑弥呼、雅、そして篤へつながっていきます。
鮫島と勝次がはぐれる
道中で鮫島と勝次は明たちとはぐれ、思わぬ敵と遭遇します。
ここで大事なのは、単純に「仲間が迷子になった」ということではありません。鮫島と勝次が明から離れたことで、この二人だけの危機と物語が始まります。
明が近くにいると、読者としてはどこかで「最後は明が斬ってくれる」という安心感があります。しかし、その明がいない。私は『彼岸島』では、この状況のほうがむしろ怖いです。
一般人に近い立場の人物だけが怪物の世界へ放り込まれると、作品本来のサバイバル感が一気に戻ってきます。
邪馬台国へ入っていく
鮫島と勝次を追った明たちは、卑弥呼が治める国へ入ります。

ここから50巻台前半の中心となる邪馬台国編が始まります。単なる怪物の巣ではなく、人が暮らし、支配する者がいて、そこに独自の秩序ができている場所です。
崩壊後の日本では、国というより「その土地を誰が支配しているか」で世界が分かれています。そのため明たちが街を移動するたび、別の社会へ入り直すような感覚があります。
◆翔太のワンポイントアドバイス
50巻だけを読むと邪馬台国への導入で終わるため、ここで止めるとかなり続きが気になります。50巻を買うなら、少なくとも卑弥呼戦が動く51〜52巻までは続けて読むつもりで入ったほうが読みやすいと思います。
51巻のネタバレ
51巻では50巻で生まれた危機が一気に表へ出ます。雅、卑弥呼、捕らえられた鮫島、そして勝次が同じ場所で交差し、「隠れていれば助かる」という選択すら難しくなっていきます。
雅と卑弥呼が現れる
雅から逃れた勝次は、小春たちと合流します。しかし安心する時間は長く続きません。
邪馬台国の広場に現れるのが、雅と卑弥呼。そして磔にされた鮫島です。

この場面で私が怖かったのは、雅がそこにいるだけで空気が変わることでした。
雅は単に腕力で相手を倒す敵ではありません。人間や吸血鬼が苦しむ様子そのものを、退屈しのぎのように眺めている。この距離感が気味悪いんです。
長く連載を読んでいると雅の姿には慣れてきます。それでも「こいつに見つかったら終わる」という感覚はなかなか消えません。
勝次が飛び出してしまう
勝次は群衆に紛れ、状況を見守ります。
冷静に考えれば、そのまま隠れているべきでしょう。しかし、目の前には痛めつけられている鮫島がいます。
結局、勝次は我慢できずに飛び出してしまいます。
私はここ、すごく勝次らしいと思いました。作戦としては最悪かもしれません。でも仲間が痛ぶられているのを目の前で見ながら、自分だけ安全な場所へ隠れ続けるのは簡単ではありません。
もし自分が同じ場所にいたとしても、「絶対に出ない」と言い切れる自信はないです。
雅の残酷さが際立つ
飛び出した勝次は雅に見つかり、鉄扇で斬りつけられます。
まだ子どもの勝次に対しても、雅には手加減する様子がありません。そこに怒りや復讐心があるならまだ理解できますが、雅の場合は相手の人生を遊びのように扱います。
だから私は、51巻では怪物の姿より雅のほうが怖かったです。
巨大な邪鬼は見ただけで危険だと分かりますが、雅は人の姿のまま他人の苦痛を楽しめる。そこが別の嫌さなんですよね。
52巻のネタバレ
52巻では明と卑弥呼の戦いが本格化します。邪馬台国編の山場であり、異様な姿をした卑弥呼との戦いは、『彼岸島』らしい生理的な嫌悪感がかなり前面に出る巻です。
明と卑弥呼が激突する
卑弥呼の姿は、一目見ただけでも普通の吸血鬼とはまったく違います。

虫のように無数の脚を持つ巨大な下半身、ドレスをまとったような外見、さらに催眠ガスを吐く骸骨。怪物というより、複数の生物を無理やり一つにしたような気味悪さがあります。
『彼岸島』の邪鬼やアマルガムをかなり見てきた私でも、「まだこんな形を出してくるのか」と思いました。
この作品の場合、血が出ること自体より、人間だったものが別の生き物として完成してしまっている感じのほうが嫌なんです。
明が形勢を変える
明は猛攻をかいくぐり、卑弥呼を一刀両断します。
催眠ガスを吐く骸骨の上半身を失ったことで状況は変わり、明はさらに攻撃を続けます。
ここだけを見ると、「これで卑弥呼戦は決着だろう」と思いたくなるところ。
ところが『彼岸島』を長く読んでいると、敵を切り刻んだからといって安心できません。巨大な敵が倒れた直後ほど、「まだ何かあるんじゃないか」と身構えてしまいます。
私も読んでいて、勝った爽快感より「本当に終わったのか?」という感覚のほうが残りました。
卑弥呼から篤へ続く
52巻が重要なのは、卑弥呼を倒すことだけではありません。
邪馬台国で起きたことは宮本篤へつながり、次の53巻ではついに明と篤が正面から向き合うことになります。
ここまで50巻から読んできた場合、卑弥呼戦が一つの終着点に見えるでしょう。しかし実際には、もっと個人的で救いにくい戦いへの入口です。
怪物との戦闘なら明は迷わず斬れます。ですが相手が兄となれば話は別。だから52巻から53巻への切り替わりは、この5冊の中でも特に重要だと感じました。
53巻のネタバレ
53巻で中心になるのは、宮本明と兄・宮本篤です。巨大な怪物を倒す戦いとは違い、二人の過去と怒りが正面からぶつかるため、50〜54巻の中では感情面で一番印象に残りました。
宮本兄弟が対峙する
ついに出会った明と篤。しかし、感動の再会にはなりません。
母を殺された篤。一方、明には仲間を傷つけられた怒りがあります。
兄弟だから話せば分かる、という状態ではありません。積み重なった出来事が重すぎて、二人は互いを許せず、殺し合いにまで発展します。
私は本土編に入ったころ、篤が再び物語の中心へ入るとしても、最後には明と同じ側へ戻るのではないかと予想していました。
ところが実際の再会は、まず殺し合いから始まる。『彼岸島』らしいと言えばそれまでですが、本当に簡単には救ってくれません。
明が篤の片腕を奪う
死闘の末、明は篤の片腕を奪います。
この場面は、ただの勝敗以上のものを感じました。
明自身も片腕を失っています。そして今度は、その明が兄の片腕を奪う。
もちろん状況も意味も同じではありません。それでも宮本兄弟がそれぞれ欠けた身体を抱えることになるのは、かなり皮肉です。
『48日後…』では、戦えば勝った側も無傷では終わりません。相手を倒すたび、身体か関係か、どこかが欠けていく。私はこの積み重なりこそ、この作品の怖さだと思っています。
明が和解の手を出す
篤の片腕を奪った明は、そのまま止めを刺すかに見えます。
しかし、そこで明が選んだのは和解の手を差し出すことでした。

ここはかなり意外でした。
明は本土へ来てから、多くの敵をほとんど迷わず斬っています。仲間だった者が変わり果てた姿で現れても、必要なら前へ進む人物です。
それでも兄に対しては、最後の一線で「殺す」以外の道を残そうとする。
53巻は、明がどれだけ怪物を倒せるかではなく、明の中にまだ家族へ手を伸ばす部分が残っていることを見せる巻だったと私は感じました。
◆翔太のワンポイントアドバイス
50〜54巻の中から1冊だけ挙げるなら、私は53巻が一番印象に残っています。ただ、53巻だけ読むと篤がなぜ怒っているのか、明がなぜ最後に手を差し出したのかが薄くなるので、やはり50巻から続けて読むほうがいいですね。
54巻のネタバレ
54巻では空気が変わります。明と篤の兄弟対決から離れ、鮫島が中心となって動きます。ここで物語は「目の前の敵を倒す」だけでなく、吸血鬼ウイルスそのものへ対抗できる可能性を見せ始めます。
鮫島が一人で向かう
鮫島は吸血鬼ウイルス研究の被検体となるため、国連軍が待機しているという葛西沿岸公園へ一人で向かいます。
なぜ鮫島が必要なのか。
重要なのが、ウイルスに感染しているのに吸血鬼化しない特異な体質です。
それまでの鮫島は、明と一緒に前線を進む頼れる仲間という印象が大きかった人物です。ところが、この体質が意味を持ち始めたことで、戦闘とは別の役割を担うようになります。
明が雅を斬ることで終わらせようとしているなら、鮫島は人類そのものを吸血鬼化から救う可能性へつながる存在。ここで二つの道が並んで見えてくるのが面白いところです。
同じ体質の人間と出会う
葛西沿岸公園へ向かう途中、鮫島は自分と同じように、感染しても吸血鬼化しないという異形の人間たちと出会います。
「鮫島だけが特別なのか」と思っていたところへ、同じ性質を持つ者が現れる。
ここは人類側にとって希望にも見えます。しかし『彼岸島』なので、希望が出てきたから安心とはなりません。
見た目も暮らし方も、普通の生存者とはかなり離れています。それでも吸血鬼にならず生き延びている。正常とは何なのか、という基準そのものが崩れている世界です。
葛西沿岸公園の邪鬼
鮫島たちがたどり着いた葛西沿岸公園は、巨大で獰猛な邪鬼の棲み処になっています。
研究や国連軍という言葉が出てきたため、私は少しだけ文明側へ戻るのかと思いました。ところが現地へ着けば、やっぱり普通の場所ではありません。
巨大な邪鬼に襲われ、まともに移動することすら難しい。
人類がワクチンや研究という段階へ進もうとしている一方、現場ではまだ怪物に食われる危険が目の前にある。この落差が『彼岸島』らしいです。
54巻の公式な書誌情報やあらすじは、講談社『彼岸島 48日後…』54巻公式ページでも確認できます。
吐瀉物の中のコロニー
54巻で一番気持ち悪かったのは、やはりここでした。
巨大な邪鬼の吐瀉物の中に、人間たちがコロニーを作って暮らしているんです。

血だらけの戦闘や切断描写もかなり見てきました。それでも、私はこの「吐瀉物の中で暮らす」という発想のほうがきつかったです。
しかも彼らは、ただの被害者として描かれるわけではありません。鮫島たちを救った一方で、異形の人間へ向ける視線には油断できないものがあります。
安全な人間社会ではありません。でも外へ出れば邪鬼がいる。
自分だったらここで暮らせるかと考えると、正直無理だと思います。生き延びるためとはいえ、あの環境を日常として受け入れられる自信はありません。
5巻分のつながり
50〜54巻を続けて読むと、「卑弥呼を倒して終わり」「篤と戦って終わり」という区切りではなく、物語の役割が少しずつ次へ渡されていることが分かります。
卑弥呼から篤へ続く
50巻では邪馬台国へ入り、51巻では雅と卑弥呼が表へ現れ、52巻で明対卑弥呼が山場を迎えます。
普通なら、そこで一章終了として一息つきそうなところです。
しかし卑弥呼をめぐる展開は篤の存在へつながり、53巻では明と篤が殺し合います。
つまり、敵を一体倒すことが次の問題を消してくれるのではなく、むしろ過去の因縁を引っ張り出すきっかけになっています。
私は『48日後…』を読んでいて、ここが一番疲れるところでもあり、止めにくいところでもあると思っています。
一つ終わるたび扉が閉まるのではなく、その奥から次の部屋が出てくるんですよ。
明と鮫島の道が分かれる
50巻台でもう一つ見逃せないのが、明と鮫島の役割の違いです。
明はこれまで通り、目の前の敵を斬りながら雅へ向かいます。
一方の鮫島は、自分の特異体質によって別の可能性を背負うようになります。
ここまで人類側の希望は、かなりの部分を明一人の戦闘力に頼っていました。でも、明が雅を倒しても、すでに吸血鬼化した日本が元に戻るとは限りません。
だからウイルスそのものへ対抗する道が見え始めたことには意味があります。
50〜54巻の大きな変化
明の「雅を倒す戦い」に加えて、鮫島を通じた「吸血鬼ウイルスにどう対抗するのか」という道が本格的に見え始めます。54巻は脇道ではなく、その後を読むうえで重要な巻です。
54巻の続きは55巻へ
54巻で鮫島の特異体質や葛西沿岸公園の状況が描かれたため、ここで物語は終わりません。
2026年9月時点では55巻まで刊行されています。50〜54巻を読み終えた人は、そのまま55巻へ進めます。
なお『彼岸島 48日後…』そのものも完結していません。現在の連載状況や最終回については、『彼岸島 48日後…』は完結したのかを解説した記事で詳しく紹介しています。
読んで残った怖さ
50〜54巻をまとめて読むと、単にグロテスクな敵が次々に現れる区間というより、「人間だったもの」「家族だったもの」「安全だった場所」が別の形へ変わっていく怖さが目立ちました。
怪物より関係が怖い
卑弥呼の姿は十分すぎるほど気持ち悪いですし、54巻の邪鬼や吐瀉物のコロニーもかなりきついです。
ただ、読み終わって一番残ったのは53巻でした。
明と篤が再会しても、昔の兄弟には戻れない。
島から本土へ舞台が変わっても、『彼岸島』では過去の人間関係がきれいな思い出になってくれません。西山やユキのときもそうでしたが、過去の人物が戻ってくるほど、明は昔の自分から遠ざかっていくように感じます。
怪物なら倒せます。しかし、兄弟だった記憶までは斬って終わりにできません。
生き残るほど異常になる
54巻のコロニーを見ていると、「生き残ることは正しいのか」という妙な気分になります。
もちろん、生きられるなら生きたいでしょう。
ただ、この世界では生き残るために受け入れなければならない環境があまりにも異常です。
邪鬼の吐瀉物の中で暮らす。吸血鬼に見つからないよう身を潜める。仲間だった者が怪物になれば斬る。
最初は非常事態だったものが、長く続くことで日常へ変わっています。
私は『48日後…』の怖さは、死ぬこと以上にこんな世界でも翌日が来てしまうことだと思っています。
それでも続きを読みたくなる
正直、50〜54巻まで読むとかなり疲れます。
卑弥呼、雅、兄弟対決、鮫島、巨大邪鬼、異形の人間、吐瀉物の中の生活。普通なら一つの漫画でどれか一つでも十分でしょう。
それでもページをめくってしまうんですよね。
明がどこまで壊れても歩き続けること。そして敵を倒しても世界が簡単には良くならないこと。この二つがずっと続いているため、「次こそ何か変わるのか」が気になります。
読んでいる最中は加速するのに、閉じたあとに「まだあの世界が続いている」という感覚が残る作品です。
まとめ読みのおすすめ順
50〜54巻は、気になる場面の巻だけを抜き出すより順番に読んだほうがいい区間です。ただ、目的によっては途中の巻を中心に読むこともできます。
基本は50巻から読む
おすすめは50巻→51巻→52巻→53巻→54巻の順番です。
当たり前に見えるかもしれませんが、この5冊は特に飛ばさないほうがいいと思います。
50巻で鮫島と勝次が明から離れたことが51巻の危機につながり、51巻から52巻で卑弥呼との戦いが動きます。そして、その結果を受けて53巻の宮本兄弟対決へ進みます。
さらに54巻では鮫島側の意味が変わるため、50巻で離れた鮫島の物語が別の形で効いてきます。
最初と最後がちゃんとつながっている5冊です。
兄弟対決なら53巻が中心
「明と篤の兄弟対決だけ確認したい」という場合は53巻が中心です。
ただし、53巻だけ読むより52巻から入ったほうが背景は分かりやすくなります。
篤がそこにいること自体がシリーズ初期から続く大きな因縁なので、本当はさらに前から読んだほうが感情は乗ります。
特に無印『彼岸島』を知っている人ほど、53巻で二人が殺し合うことの異常さが伝わるはずです。
鮫島なら54巻が転換点
鮫島の今後が気になるなら54巻は外せません。
それまでの「明と一緒に戦う仲間」という位置から、自分の身体そのものが人類の可能性へ関わる人物へ変わっていくからです。
国連軍、ウイルス研究、特異体質という言葉が出てきたことで、物語は初めて「吸血鬼を一体ずつ倒す以外の方法」へ目を向け始めます。
55巻以降へ進む場合も、54巻を飛ばすと鮫島側の目的が分かりにくくなります。
電子書籍なら続けて読みやすい
50〜54巻をこれから読むなら、電子書籍で必要な巻を続けて読む方法もあります。
コミックシーモアでは『彼岸島 48日後…』の既刊が配信されているため、50巻から54巻までまとめて確認したい場合には使いやすいでしょう。
私はこの区間については、1冊ずつ間を空けるより続けて読むほうが内容を追いやすいと思います。特に51巻から53巻は途中で止めると、卑弥呼から篤へつながる感覚が薄れやすいです。
コミックシーモアの配信状況、クーポン、ポイント還元などは時期によって変更されることがあります。購入前にコミックシーモア公式サイトで最新の内容を確認してください。
よくある質問
最後に、『彼岸島 48日後…』50〜54巻をこれから読む人が気になりやすいポイントをまとめます。
50〜54巻のよくある質問(FAQ)
Q1. 50巻から読んでも内容は分かりますか?
A. 50巻から始めても直前の目的は追えますが、宮本篤や雅との関係まで十分に味わうなら、それ以前の内容を知っていたほうが分かりやすいです。久しぶりに再開する場合は、『48日後…』全体のあらすじを確認してから50巻へ入る方法もあります。
Q2. 卑弥呼との戦いは何巻ですか?
A. 邪馬台国への流れは50巻から始まり、51巻で雅や卑弥呼が前面へ現れ、52巻で明対卑弥呼の戦いが大きく動きます。そのため卑弥呼編だけ確認する場合でも、50〜52巻を続けて読むと流れをつかみやすいです。
Q3. 明と篤が戦うのは何巻ですか?
A. 宮本明と宮本篤の兄弟対決は53巻が中心です。二人は互いを許せないまま殺し合いとなり、明は篤の片腕を奪います。しかし止めを刺す直前、明は兄へ和解の手を差し出します。
Q4. 54巻は明が中心の話ですか?
A. 54巻では鮫島側の展開が大きく扱われます。鮫島は吸血鬼ウイルス研究の被検体になるため葛西沿岸公園へ向かい、感染しても吸血鬼化しない特異体質を持つ人々や巨大な邪鬼と遭遇します。今後の人類側の反攻にもつながる重要な巻です。
Q5. 54巻の続きは何巻ですか?
A. 54巻の続きは55巻です。2026年9月時点では55巻まで刊行されており、『彼岸島 48日後…』はまだ完結していません。今後も巻数は増える可能性があるため、最新刊については講談社やヤングマガジンの公式情報を確認してください。
50〜54巻ネタバレまとめ
『彼岸島 48日後…』50〜54巻は、途中の巻だけ拾うより50巻から続けて読むのがおすすめです。
- 50巻では空木タワーを目指す途中で邪馬台国へ入る
- 51巻では雅と卑弥呼が現れ、鮫島と勝次が危機に陥る
- 52巻では明と卑弥呼の戦いが山場を迎える
- 53巻では宮本明と篤が殺し合い、明が和解の手を差し出す
- 54巻では鮫島の特異体質と葛西沿岸公園の物語が動く
私が特に印象に残ったのは、53巻の兄弟対決と54巻の吐瀉物の中に作られたコロニーでした。
53巻では、敵を斬り続けてきた明が兄に対して最後まで完全には割り切れない姿が見えます。そして54巻では、怪物から逃げるだけではなく、どんな環境でも生き残ろうとする人間の異様さが描かれます。
50巻から読み始めたときは卑弥呼がこの区間の中心に見えました。しかし54巻まで読むと、卑弥呼戦や兄弟対決だけではなく、鮫島の身体を通じて人類側に別の可能性が出てきたことが大きな変化だったと感じます。
『彼岸島 48日後…』は、敵を倒せば世界が元通りになる物語ではありません。むしろ勝つたびに誰かが傷つき、関係が減り、それでも次の場所へ進んでいきます。
だから50〜54巻も、爽快な勝利だけを期待するとかなりしんどいです。
それでも、明と篤はどうなるのか。鮫島の特異体質は何につながるのか。崩壊した日本に戻る道はあるのか。
そこまで気になり始めたら、54巻で止めるのもなかなか難しいですよ。



コメントを残す