こんにちは。怖いけどつい見たくなるホラー系漫画全集、運営者の「翔太」です。
モンキーピークのネタバレを調べているあなたは、最終回の結末だけでなく、猿の正体や黒幕、犯人、裏切り者が誰なのかも気になっているのではないでしょうか。
読み進めるほど長谷川、林、安斎、トオルの立場が入り組んでくるので、途中まで読んだだけでは誰が味方で誰が敵なのか、かなり分かりにくい作品ですよね。
さらに、宮田は本当に死亡したのか、早乙女や佐藤は生き残るのか、死亡者は何人なのか、本物の巨大猿と着ぐるみの猿はどう違うのかなど、確認したいポイントが次々と出てきます。
この記事では、1巻から12巻までの全巻ネタバレを追いながら、最終回、生存者、死亡者、薬害事件、復讐計画、続編との関係、シリーズの読む順番まで整理します。
重大なネタバレを含むため、結末を知らずに作品を楽しみたい方は注意してください。反対に、複雑な真相を一度きれいに整理したい方には、読みやすい内容になっているかなと思います。
- 1巻から12巻までの詳しい展開
- 猿の正体と復讐計画の全貌
- 主要人物の正体と生死
- 続編やスピンオフとの関係
この記事は『モンキーピーク』本編全12巻の重大なネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
結末を知らずに『モンキーピーク』を楽しみたい方へ
ここから先は、猿の正体や黒幕、主要人物の生死、最終回まで詳しく紹介しています。
物語の衝撃を自分で確かめたい方は、ネタバレを読む前に原作漫画をチェックしてみてください。
※配信状況、価格、無料範囲、キャンペーン内容は変更される場合があります。最新情報は公式サイトでご確認ください。
モンキーピークのネタバレ全巻解説
まずは、藤谷製薬の登山レクリエーションが惨劇に変わる始まりから、魔猿と安斎をめぐる最終決戦までを巻数ごとに追っていきます。登場人物が多い作品ですが、物語の転換点を押さえると、誰が何のために動いていたのか見えやすくなりますよ。

惨劇が始まる物語のあらすじ
『モンキーピーク』は、藤谷製薬の社員たちが山中で巨大な猿に襲われる山岳パニックホラーです。
物語の舞台となるのは、険しい岩場や深い森林が広がる岩砕山。藤谷製薬では社員同士の親睦を深める目的で、登山レクリエーションが企画されます。
参加者の多くは本格的な登山経験がなく、会社行事の延長として気軽に参加していました。主人公の早乙女も、その中の一人です。
ところが、一行が山小屋で夜を過ごしていると、巨大な猿のような生物が突然現れます。
猿は野生動物のように手当たり次第に暴れるのではありません。火縄銃や刃物を使い、逃げ道を塞ぎ、暗闇や地形を利用しながら人間を殺していきます。
最初の襲撃だけで多くの社員が死亡し、楽しいはずだった登山は命懸けの逃走劇へ変わります。
携帯電話はつながらず、通信機器も失われ、食料や水にも余裕がありません。生存者たちは負傷者を連れながら下山を目指しますが、猿は彼らの進路を知っているかのように待ち伏せを繰り返します。
ここで浮かび上がるのが、単なる動物の襲撃では説明できない疑問です。
- なぜ猿は藤谷製薬の社員を狙うのか
- なぜ人間の武器を使えるのか
- 猿は一匹なのか複数なのか
- 登山計画を知る内通者がいるのか
- 殺される社員はどのように選ばれているのか
作品の面白さは、巨大猿から逃げる恐怖だけではありません。疑心暗鬼に陥った社員たちが互いを疑い、追い詰められるほど人間性を失っていくところにもあります。
| 項目 | 基本情報 |
|---|---|
| 原作 | 志名坂高次 |
| 作画 | 粂田晃宏 |
| 出版社 | 日本文芸社 |
| 掲載誌 | 週刊漫画ゴラク |
| 本編 | 全12巻で完結 |
| 続編 | モンキーピーク the Rock 全9巻 |
| 関連作品 | モンキーサークル 全2巻 |
電子書籍の配信状況、価格、無料試し読みの範囲、キャンペーン内容は変更されることがあります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。
1巻から3巻のネタバレ
山小屋で巨大な猿が襲来する

藤谷製薬の社員たちは岩砕山を登り、予定していた山小屋へ到着します。登山中には多少のトラブルがあるものの、この時点ではまだ会社行事らしい雰囲気が残っていました。
しかし、その夜に巨大な猿が現れ、山小屋にいた社員たちを次々と襲います。
猿は火縄銃を撃ち込み、刃物を振るい、逃げようとする人間を狙って追い詰めます。人間の急所や建物の構造を理解しているような動きから、早乙女たちは普通の野生動物ではないと感じ始めます。
猿の襲撃によって多数の社員が命を落とし、生き残った者も負傷します。食料や装備の一部も失われたため、一行は準備不足のまま山中を移動しなければなりません。
猿が一匹ではない可能性
当初、生存者たちは一匹の巨大猿に追われていると考えていました。
ところが、襲撃場所や目撃された体格、動き方に違いがあることから、猿が複数いる可能性が出てきます。
ある猿は人間に近い動きを見せる一方、別の猿は人間では到底まねできない跳躍力や腕力を発揮します。この違和感は、後に判明する猿の着ぐるみを着た人間と、本物の巨大猿が混在しているという真相につながります。
社員の中に内通者がいる疑い
猿は登山道、休憩場所、生存者の人数を正確に把握しているように見えます。
偶然にしては待ち伏せのタイミングが良すぎるため、生存者の中に猿へ情報を渡している内通者がいるのではないかという疑いが広がります。
そこで強く動き始めるのが安斎です。
安斎は冷静な判断力と行動力を見せ、集団をまとめる人物のように振る舞います。しかし、疑わしい社員を拘束し、暴力を使って自白させようとするなど、次第に強引な本性を見せ始めます。
早乙女は猿への対策が必要だと理解しつつも、証拠がない段階で仲間を犯人扱いする安斎のやり方に反発します。
序盤の重要点
- 猿は武器を扱い計画的に襲ってくる
- 襲撃者は一匹ではない可能性が高い
- 社員の行動が敵側に漏れている
- 安斎の危険な支配欲が見え始める
4巻から6巻のネタバレ
別の山小屋でも犠牲者が増える
早乙女たちは猿から逃れ、別の山小屋へ向かいます。
しかし、山小屋は安全地帯ではありません。猿は周囲の地形だけでなく、小屋の構造や人間の心理まで利用し、生存者たちを混乱させます。
外から猿に襲われる恐怖に加え、内部では犯人捜しや食料の管理をめぐる対立が発生します。誰を信用すればよいのか分からず、少しの言動でも疑いを向けられる状態です。
このあたりから物語は、猿対人間という単純な構図ではなくなります。
猿から逃げたい者、内通者を見つけたい者、自分だけ助かりたい者がそれぞれ異なる判断をし、集団のまとまりが崩れていくのです。
八木兄妹を襲う悲劇
山中では、藤谷製薬の社員ではない登山者の八木兄妹も登場します。
兄妹は社員たちと行動を共にしますが、妹は猿の襲撃によって死亡します。妹を失った八木兄は強い復讐心を抱き、猿を倒すことだけに執念を燃やすようになります。
八木兄は高い身体能力を持ち、通常の社員たちよりも積極的に猿へ立ち向かいます。その過程で、襲撃者の一部が本物の猿ではなく、人間が猿の格好をしていることへ近づきます。
人間が演じている猿であれば、反撃できる可能性があります。ところが、人間の実行犯を倒した先に現れるのが、比較にならないほど強力な魔猿です。
八木兄の存在によって、猿には少なくとも異なる種類がいることが、よりはっきりしてきます。
日本刀を持つトオルの登場
物語の中盤では、猿と行動を共にする日本刀の男が姿を現します。この人物がトオルです。

トオルは藤谷製薬の薬害事件と深く関わる人物であり、猿側の主要な実行役として社員たちを襲います。
トオルは魔猿と意思疎通できるように見え、命令を与えながら人間を追い詰めます。日本刀を扱う戦闘能力も高く、生存者にとっては魔猿と同じくらい危険な存在です。
ただし、トオルの目的は計画を忠実に遂行することだけではありません。
復讐計画には本来、薬害への関与度によって殺害対象を選別する考えがありました。しかし、トオルは次第にその方針を無視し、薬害と無関係な人間まで殺そうとします。
トオルと魔猿の暴走によって、復讐を計画した側も状況を制御できなくなっていきます。
7巻から9巻のネタバレ
猿の中身が人間だと判明する
生存者たちは逃げ続けるだけでは助からないと考え、少しずつ反撃を始めます。
戦いの中で猿の正体を確認すると、一部の襲撃者は猿の衣装を着た人間でした。
人間の実行犯たちは、猿の姿を使って正体を隠し、本物の魔猿と連携して藤谷製薬の社員を襲っていたのです。
これにより、猿が銃や道具を扱い、登山計画に沿って待ち伏せできた理由の一部が説明できます。
ただし、すべてが人間の変装だったわけではありません。
人間では不可能な跳躍力、握力、耐久力を持つ巨大な魔猿も本当に存在します。つまり、作中の猿は一種類ではなく、人間の実行犯と本物の怪物が入り交じっていたわけです。
生存者たちの集団が分裂する
敵の一部が人間だと判明しても、内通者の正体までは分かりません。
長谷川が途中で姿を消したこともあり、社員たちの疑いはさらに強まります。安斎は自分に反対する者や不審な行動をした者を危険人物と決めつけ、集団を力で支配しようとします。
早乙女と宮田は協力して下山する道を探しますが、安斎は仲間全員を助けることより、自分が確実に生き残ることを優先します。
極限状態では全員を救えないこともあるでしょう。それでも安斎の場合は、やむを得ない判断という範囲を超えています。
自分にとって邪魔な人物を排除し、死者を利用し、後から責任を他人へ押しつけるところまで計算していました。
安斎が猿以上に危険な存在になる
安斎は物語の序盤では、頭の回転が速く、危機的状況に対応できる人物に見えます。

しかし、恐怖と生存欲が強くなるにつれて、隠していた異常性が表面化します。
- 仲間を脅して命令に従わせる
- 疑わしい人物を拘束して拷問する
- 自分に反対する人物を排除する
- 食料や武器を自分の管理下に置く
- 自分だけ助かるための計画を立てる
- 殺人の責任を別の人物へ押しつける
安斎は猿側の内通者ではありません。それでも、自分の利益のために殺人を重ねるため、物語後半では猿側とは別系統の犯人となります。
『モンキーピーク』が怖いのは、巨大猿が人間を殺すからだけではありません。追い詰められた人間が理性や倫理を捨て、怪物以上に残酷になっていくところも大きな恐怖です。
10巻から12巻のネタバレ
10巻で藤谷製薬の薬害が明かされる
10巻では、長谷川から事件の背景となった藤谷製薬の過去が明かされます。
藤谷製薬が販売した薬によって死者が出ただけでなく、多くの人が重い後遺症を負っていました。
作中で語られる被害規模としては、薬の副作用によって8人が死亡し、約50人に後遺症が残ったとされています。
ところが、会社側は薬害に関する証拠や責任を隠し、被害者や遺族に十分な救済を行いませんでした。
会社の力によって真相を押しつぶされた被害者側は、通常の方法では責任を認めさせられないと考え、復讐計画を立てます。
作中の薬害、健康被害、犯罪、企業責任に関する描写はフィクションの物語として描かれています。現実の症状や法的責任について判断する材料にはせず、最終的な判断は専門家にご相談ください。
長谷川は復讐計画の中心人物
長谷川は藤谷製薬の人事部長ですが、裏では薬害被害者側の協力者として動いていました。
長谷川の息子たちは藤谷製薬の薬による被害を受けています。家族を傷つけられ、会社が責任を隠したことから、長谷川は藤谷製薬へ強い恨みを抱いていました。
人事部長という立場を利用すれば、社員や役員の経歴、薬害事件への関与、社内での立場を調べられます。
長谷川は集めた情報をもとに登山参加者を選び、岩砕山でのレクリエーションを復讐の舞台として利用しました。
社員たちは薬害への関与度によって、おおむね次のように分類されていました。
| 分類 | 計画上の扱い |
|---|---|
| 薬害への責任が重い人物 | 必ず殺す対象 |
| 間接的に関与した人物 | 可能であれば殺す対象 |
| 薬害と無関係な人物 | 可能な限り生かす対象 |
早乙女は薬害に直接関与していなかったため、優先的な殺害対象ではありませんでした。
さらに長谷川たちは、早乙女を生き残らせ、藤谷製薬の薬害と山で起きた事件を世間へ伝えさせようと考えていました。
11巻で長谷川と安斎が対決する
山頂付近で、長谷川は安斎を殺そうとします。
長谷川にとって安斎は薬害に関係した人物であるだけでなく、山中で独自に殺人を重ね、無関係な生存者まで危険にさらしている存在です。
しかし、安斎は長谷川の動きを読んでいました。
安斎は逆に長谷川をナイフで刺し、重傷を負わせます。さらに長谷川の右腕を切断し、銃や証拠品に指紋を残させようとします。
安斎が考えていたのは、事件の罪をすべて長谷川へ押しつける筋書きです。
自分は凶悪な大量殺人犯を倒した生存者として救助され、世間から英雄扱いされる。そこまで計算していました。
氷室と長谷川が死亡する
安斎に協力していた氷室は、トオルと魔猿に遭遇します。
氷室は自分も協力者であることを示し、助けてもらおうとします。しかし、すでに無差別殺人へ進んでいるトオル側には通用せず、魔猿に殺されます。
一方、長谷川は安斎に刺され、右腕も失った状態でありながら、早乙女たちを逃がすために魔猿へ立ち向かいます。
長谷川は林と協力して魔猿の目を攻撃しますが、安斎から受けた傷が致命傷となって死亡します。
死の間際、長谷川は娘である林に、復讐に殉じるのではなく生きるよう伝えます。
林が長谷川の娘だと判明する
若い女性社員として早乙女たちと行動していた林は、長谷川の実の娘です。
姓が異なるため、他の社員には親子関係を知られていませんでした。
林の弟たちも藤谷製薬の薬害被害を受けています。林は父である長谷川の人事権を利用して藤谷製薬へ入社し、社内で薬害の証拠を探していました。
林は復讐計画の協力者であり、登山中も社員たちを監視しています。必要に応じて情報を操作し、毒も使用していました。
ただし、林も無関係な社員を皆殺しにすることを望んでいたわけではありません。
早乙女や佐藤は殺害対象ではなく、終盤では二人を助けながら、暴走するトオルと魔猿を止めようとします。
12巻で魔猿との最終決戦が始まる

当初の計画では、薬害に関与した人物を中心に処罰し、無関係な社員は可能な限り生かす方針でした。
しかし、トオルは復讐心と殺意を抑えられなくなり、薬害への関与に関係なく、山中にいる人間を皆殺しにしようとします。
そのため、長谷川や林にとっても、トオルと魔猿は止めなければならない敵になります。
早乙女、宮田、佐藤たちは、圧倒的な力を持つ魔猿へ最後の戦いを挑みます。
早乙女と宮田が鎖を使って魔猿の動きを封じ、佐藤が火縄銃の火薬を利用して至近距離から爆発を起こします。
爆発によって魔猿は致命傷を負い、崖下へ転落して死亡します。
佐藤も爆発に巻き込まれ、右手を失う重傷を負います。それでも命は取り留めます。
林は真相を伝えた後に死亡する
林は早乙女へ毒を飲ませていました。
これは早乙女をただ殺すためではなく、復讐計画を進める間、行動を制御する意図があったと考えられます。
最終局面で林は、計画の全貌や毒に関する情報を早乙女へ伝えます。
その後、林自身も服毒の影響や戦いで受けた負傷によって死亡します。
林は多数の死者を出した計画に加担した共犯者です。その一方、最後まで無関係な早乙女たちを助け、事件の真相を外へ持ち帰らせようとしました。
宮田が安斎の自白を警察へ送る
魔猿が倒された後、安斎は銃を手にして生存者を脅します。
安斎は事件の真相を隠し、長谷川たちへすべての罪を着せ、自分だけが英雄として生還しようとします。
途中で出会った一般登山者の田畑も、真相を知られたことで口封じのために殺害されます。
ここで安斎の計画を崩すのが宮田です。
宮田は死亡した警察官の無線機を密かに入手しており、安斎との会話中も通信をつないだままにしていました。
宮田は安斎を会話へ引き込み、警察官や生存者を殺したこと、さらに残った人間も殺す意思があることを自白させます。
その会話は警察へ届いており、警察は安斎に武器を捨てて投降するよう命じます。
安斎が長谷川へ罪を押しつけ、自分を英雄に見せる計画は完全に崩れました。
早乙女との戦いで安斎が死亡する
追い詰められた安斎は投降しません。
なおも銃を使って生存者を支配しようとし、最後は早乙女と直接対決します。
早乙女は安斎を止めるために突進し、二人は崖付近でもみ合いになります。
転落した際、安斎の背中には梯子のような構造物が突き刺さります。安斎はその傷によって死亡し、人間同士の最後の戦いも決着します。
早乙女、宮田、佐藤は救助され、長く残酷だった岩砕山事件は終わりを迎えます。
ネタバレを読んで原作が気になった方へ
『モンキーピーク』は、あらすじだけでは伝わりにくい表情や伏線、山中での緊迫した場面が多い作品です。
特に、安斎の異常性が少しずつ表れる場面や、長谷川と林の関係を示す描写は、結末を知った後に読み返すと印象が変わります。
本編は全12巻で完結しているため、途中で刊行を待つことなく最後までまとめて読めます。
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モンキーピークのネタバレで判明する真相
ここからは、全巻の展開を踏まえて、特に検索されやすい猿の正体、黒幕、長谷川と林の関係、安斎の目的、生存者、続編とのつながりを整理します。結末まで読んでも混同しやすい部分なので、一つずつ確認していきましょう。

猿の正体と魔猿の謎
猿は一種類ではない
『モンキーピーク』に登場する猿は、すべて同じ存在ではありません。
大きく分けると、次の種類が登場します。
- 猿の衣装を着た人間
- 復讐計画に参加した実行犯
- 人間を超える身体能力を持つ巨大な魔猿
- 続編で存在が明かされる別の猿たち
一部の猿は、人間の実行犯が着ぐるみを身につけた姿です。
そのため、火縄銃、刃物、道具を扱い、登山計画に沿った待ち伏せができました。
一方、最終決戦まで早乙女たちを追い詰める魔猿は、人間の変装では説明できない本物の巨大猿です。
高い場所へ一気に飛び移る脚力、人間を簡単に押さえ込む腕力、何度攻撃されても立ち上がる耐久力を持っています。
猿の正体を一言で整理すると、人間の着ぐるみと本物の巨大猿の両方が登場します。
魔猿は改造人間ではない
藤谷製薬が薬害事件を起こした会社であることから、魔猿は人体実験によって生まれた人間ではないか、薬によって猿へ変異した人物ではないかと考えた方もいるかもしれません。
ただし、本編では、魔猿を藤谷製薬が作った改造人間だとする明確な結論は示されません。
魔猿は本物の巨大な猿として描かれており、その詳しい出自や飼育の背景は本編だけでは完全に説明されていません。
猿たちの生息場所や、人間がどのように関わってきたのかは、続編『モンキーピーク the Rock』で補完されます。
トオルが魔猿を従わせた理由
トオルは魔猿と行動を共にし、ある程度の命令を与えています。
本編では、トオルがどのように魔猿と出会い、なぜ従わせられるようになったのか、その全過程までは描かれません。
続編では、トオルが薬害被害者の関係者であることや、長谷川側へ魔猿を引き合わせた経緯につながる情報が登場します。
つまり、猿の謎が本編で残っているのは説明不足による打ち切りではなく、続編へつながるシリーズ全体の謎として残されているわけです。
犯人と黒幕による復讐計画
岩砕山事件の黒幕を一人だけ挙げるなら、復讐計画の中心にいた長谷川が最も近い人物です。
ただし、実際の事件には複数の人物と集団が関わっているため、長谷川だけを犯人とするのは正確ではありません。
| 人物・集団 | 事件での役割 |
|---|---|
| 薬害被害者と遺族 | 復讐計画の背景となった集団 |
| 長谷川 | 社員を選別し登山を計画した中心人物 |
| 林 | 社内調査と登山中の監視を担当した共犯者 |
| トオル | 日本刀と魔猿を使う実行役 |
| 猿姿の協力者 | 着ぐるみを使って社員を襲撃 |
| 魔猿 | 人間の実行犯と連携する巨大猿 |
| 安斎 | 計画とは別に独自の殺人を行う |
事件の原因は、藤谷製薬が起こした薬害と、その事実を会社側が隠したことです。
被害者と遺族は、薬害に関与した社員や役員へ復讐し、事件の真相を世間に残すため、岩砕山での大量殺人を計画しました。
ただし、計画側は完全に一枚岩ではありません。
長谷川と林は、薬害と無関係な人物まで無差別に殺すことには反対していました。
一方、トオルと魔猿は殺害対象の区別を無視し、山にいる人間を皆殺しにしようとします。
さらに、安斎は復讐計画とは無関係でありながら、自分が助かるために仲間を殺します。
後半の対立は、生存者対猿ではなく、生存者、復讐計画側、暴走したトオル、安斎がぶつかる複雑な構図です。
長谷川と林と安斎の正体
長谷川の目的
長谷川の最大の目的は、藤谷製薬の薬害を隠した人物たちへの復讐です。
それと同時に、薬害の真相を世間へ伝え、被害者と家族の苦しみを残すことも望んでいました。
- 薬害事件の真相を明らかにする
- 責任のある社員や役員を裁く
- 被害者の苦しみを世間へ残す
- 岩砕山事件を語り継がせる
- 薬害と無関係な者を可能な限り生かす
- 早乙女を事件の語り部にする
家族を傷つけられた長谷川の怒りには理解できる部分があります。
それでも、多数の人間を山へ誘い込み、殺害する方法を選んだ以上、正義の人物とはいえません。
被害者であると同時に加害者でもある。この単純に善悪を分けられないところが、長谷川という人物の重さです。
林は長谷川の娘
林は長谷川の恋人や単なる部下ではなく、実の娘です。
弟たちが藤谷製薬の薬害被害を受けたことで、父とともに復讐計画へ参加しました。
表向きはおとなしく、周囲に守られる若い女性社員のように見えます。しかし、実際には社内で薬害の証拠を探し、登山中も計画を補助していました。
- 藤谷製薬へ入社して証拠を探す
- 登山参加者の行動を監視する
- 殺害対象と生存対象を見極める
- 必要に応じて情報を操作する
- 毒を使って相手の行動を制御する
- 長谷川や実行犯側と連携する
林も事件の共犯者ですが、無関係な人間を殺すことには迷いがあります。
最後は早乙女へ真相を託し、父と同じく、復讐を続けることより事件を外へ伝えることを優先しました。
安斎は猿側ではない
安斎は猿側の内通者でも、薬害被害者側の協力者でもありません。
藤谷製薬の社員として登山へ参加し、極限状態の中で自分の本性を現した人物です。
安斎は頭の回転が速く、人の弱みを見抜き、状況を自分に有利な方向へ動かす能力を持っています。
本来なら、その能力を仲間の救助に使うこともできたはずです。
しかし、安斎は自分だけが助かり、救助後に高く評価されることを目指します。
仲間の命だけでなく、死後に誰が犯人として扱われるか、自分が世間からどう見られるかまで計算していました。
安斎は怪物に変身したわけではありません。恐怖と欲望によって、人間が猿以上に残酷になるという作品テーマを象徴する人物です。
生存者と主な死亡者

最後まで生き残る主要人物
本編終了時に確認できる主要な生還者は、次の3人です。
- 早乙女
- 宮田
- 佐藤
早乙女は、仲間を簡単に見捨てず、極限状態でも人間性を保とうとします。
薬害事件に直接関与していなかったことに加え、真相を隠さず世間へ伝えられる人物として、長谷川たちから語り部に選ばれていました。
つまり、早乙女は偶然だけで助かったわけではありません。
宮田は途中で崖から転落し、死亡したように見えます。しかし、実際には生存しており、最終巻で再登場します。
宮田が警察官の無線機を使って安斎の自白を送ったことで、安斎の隠蔽計画は失敗しました。
佐藤は魔猿との戦いで火薬を爆発させ、勝利の決め手を作ります。爆発によって右手を失いますが、命は助かります。
主な死亡人物
| 人物 | 結末 |
|---|---|
| 八木の妹 | 猿の襲撃によって死亡 |
| 八木兄 | 妹の復讐を目指すが死亡 |
| 氷室 | トオル側に助命を求めるが魔猿に殺される |
| 長谷川 | 安斎に重傷を負わされ、魔猿との戦い後に死亡 |
| 林 | 早乙女へ真相を伝えた後、毒や負傷により死亡 |
| トオル | 最終局面で死亡 |
| 魔猿 | 火薬の爆発で致命傷を負い崖下へ転落 |
| 田畑 | 安斎によって口封じのため殺害 |
| 安斎 | 早乙女との戦いで転落し死亡 |
死亡人数については、登山に参加した社員だけを数えるのか、猿の格好をした実行犯、一般登山者、警察官、山外で殺害された関係者まで含めるのかによって変わります。
そのため、人数を断定するより、参加社員のほとんどが死亡し、主要な生還者は早乙女、宮田、佐藤の3人と整理するのが分かりやすいです。
続編との関係と読む順番
モンキーピーク the Rockは直接の続編
『モンキーピーク the Rock』は、本編の約1年後を描く直接的な続編です。
本編で生還した早乙女は、行方不明になった宮田を捜すため、猿の探索隊へ参加します。
本編の主な舞台は山岳でしたが、続編では洞窟が中心になります。
逃げ道の少ない暗い洞窟内で、再び猿と人間の思惑が入り乱れるサバイバルが始まります。
続編では、次のような本編で残された謎が補完されます。
- 魔猿の仲間と生息場所
- トオルと猿の関係
- 長谷川が猿と接触した経緯
- 猿を管理してきた人間たち
- 岩砕山事件後の早乙女と佐藤
- 宮田の行方
- 猿を利用しようとする新たな陰謀
続編の終盤では、巨大猿が特定の人間たちによって長期間秘密裏に管理されてきた背景も明かされます。
本編だけでも岩砕山事件には決着がつきますが、猿の起源やシリーズ全体の真相まで知りたいなら、続編まで読む必要があります。
モンキーサークルは前日譚
『モンキーサークル』は全2巻の前日譚・スピンオフです。
時系列では『モンキーピーク』本編より前に起きた事件を扱っています。
猿や薬害被害者側の計画につながる情報も含まれるため、シリーズの背景をより詳しく知りたい方に向いています。
ただし、時系列順に『モンキーサークル』から読むと、本編で少しずつ明かされる謎の一部を先に知る可能性があります。
| 読む順番 | 作品名 | 位置づけ |
|---|---|---|
| 1 | モンキーピーク | シリーズ本編 |
| 2 | モンキーサークル | 本編以前を描く前日譚 |
| 3 | モンキーピーク the Rock | 本編後を描く直接の続編 |
初めて読むなら、上の刊行作品に沿った順番が分かりやすいかなと思います。
まず本編で猿と黒幕の謎を楽しみ、その後に前日譚で背景を補い、最後に続編でシリーズ全体の真相を追う流れです。
モンキーピークシリーズを読む順番
初めて読む方は、本編の『モンキーピーク』を読んだ後に、前日譚の『モンキーサークル』、続編の『モンキーピーク the Rock』へ進むと、謎が明かされる流れを楽しみやすくなります。
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モンキーピークのネタバレまとめ
『モンキーピーク』は、巨大な猿から逃げるだけの山岳パニック漫画ではありません。
事件の裏には藤谷製薬の薬害隠蔽があり、被害者や遺族による復讐計画が進められていました。
人事部長の長谷川は、薬害に関与した社員を選別し、登山レクリエーションを復讐の舞台として利用します。
林は長谷川の実の娘であり、藤谷製薬へ潜入して証拠を探しながら、登山中も計画を補助していました。
猿の一部は人間の実行犯による着ぐるみですが、人間を超える力を持つ本物の魔猿も存在します。
日本刀の男トオルと魔猿は、長谷川たちの計画を超えて無差別殺人へ進み、復讐計画側にも止められない存在となりました。
安斎は猿側の協力者ではありませんが、自分が生き残り英雄になるために仲間を殺し、事件の罪を長谷川へ押しつけようとします。
最終決戦では、早乙女と宮田が魔猿を拘束し、佐藤が火薬を爆発させて魔猿へ致命傷を与えます。
佐藤は右手を失いますが生存。死亡したと思われていた宮田も生きており、無線機を使って安斎の自白を警察へ聞かせます。
追い詰められた安斎は早乙女との戦いで死亡し、主要な生還者は早乙女、宮田、佐藤の3人となりました。
モンキーピークの結末
- 本編は全12巻で完結
- 事件の原因は藤谷製薬の薬害隠蔽
- 長谷川と林は復讐計画の共犯者
- 猿には人間の実行犯と本物の魔猿がいる
- トオルと魔猿は無差別殺人へ暴走
- 宮田は転落後も生きている
- 佐藤は右手を失うが生還
- 安斎は早乙女との最終対決で死亡
- 早乙女は真相を伝える語り部として生かされた
- 猿の詳しい背景は続編で明かされる
早乙女たちは生還しますが、多数の社員や登山者が死亡し、佐藤も右手を失っています。そのため、完全なハッピーエンドとはいえません。
それでも、長谷川へ罪を押しつけようとした安斎の計画は暴かれ、藤谷製薬の薬害と岩砕山事件の真相は外の世界へ持ち帰られます。
巨大猿の起源には謎が残るものの、その疑問は続編へ引き継がれます。
猿よりも怖いのは、追い詰められた人間なのかもしれません。山岳サバイバル、企業の隠蔽、復讐、集団心理が重なり合うからこそ、最後まで先が読めない作品になっています。



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