物語の内容は、題名である程度は察しがつくと思います。
人間の味を覚えてしまったヒグマが次々と人を襲うというお話です。
作者はヒグマの習性を調べたうえで、漫画の中でリアル感を鮮明に打ち出しています。
人を襲ったヒグマの恐ろしさがひしひしと伝わってきます。
緊迫した場面では、ドキドキハラハラしながら読むことになると思います。
シャトゥーン~ヒグマの森その恐怖とは?
タイトルにあるシャトゥーン(穴持たず)とは、実りの秋に十分食べることができなかったために冬眠できない熊のことです。
冬に冬眠するのが熊の習性ではあるのですが、異常気象などの影響、または縄張り争いの負けによって食べることができなかった。
そのため、冬眠するための食いだめが出来ず、冬眠しないで飢えを抱えて雪山を徘徊する凶暴なヒグマと化すのです。
熊の飢えについては、人間が絡んでいる場合もあります。
人間のせいで山を荒らされたりして、食べ物がなくなると言う側面もあります。
人間自身が悲劇をもたらす原因を作っている場合もあるのです。
人間の味を覚えたら殺さないと、次々に人間を襲う。
人間の都合によって殺されていく熊も悲劇そのものです。
こんなに考えさせられる漫画は他にないでしょう。
熊が人を襲うシーンがとてもリアルなだけに恐ろしさ百倍です。
シャトゥーン~ヒグマの森リアルなグロさとは?
他のホラー漫画は人が創作したものという意識がどこかにあります。
いくらグロくて怖くても、現実には起こりうるものではないので、どこかに安心感があります。
ただ、「シャトゥーン~ヒグマの森~」については、現実に起こりうる話でもあり、実際に起っているのです。
熊が人を襲うシーンがこと細かく描かれていて、人が生きながら食べられる場面は本当にグロいです。
熊の迫力、威圧感がものすごく伝わってきます。
所々に目がアップで描かれているせいもあってか、熊の目がとても怖いです。
作者が意図して目を強調しているのだと思いますが、熊の恐ろしさを見事なまでに表現しています。
武器を持たない人間の何と弱いものか。
自然界の中に裸で放り出されたら、人間は無力です。
人間は他の動物より知能があるから武器を持ち地球を支配しています。
それならその知能を上手く活用すればいいものを、それが出来ていないのです。
お互いの領域に入り込まないで、同じ地球に住む生物として、共存共栄できれば一番いいことです。
すべては人間側の身勝手がぶち壊しているのです。
ホラーと言う分野を越えていろいろ考えさせられる漫画でもあります。
*本文中の画像は「シャトゥーン~ヒグマの森」とは無関係です。

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