こんにちは。怖いけどつい見たくなるホラー系漫画全集、運営者の翔太です。
今回は『約束のネバーランド』13巻のあらすじと感想をまとめていきます。
12巻では、ラートリー家の刺客アンドリューによってシェルターが襲撃され、エマたちは大切な居場所を失うことになりました。
そして13巻では、子供たちを逃がすために残ったユウゴとルーカスの戦いが描かれます。
さらに後半では、農園を破壊し、食用児を解放している新たな勢力が登場します。ミネルヴァを名乗る人物の存在によって、物語はまた大きく動き出します。
『約束のネバーランド』13巻の基本情報
| 巻数 | 13巻 |
|---|---|
| 主な内容 | ユウゴとルーカスの戦い、アンドリューとの決着、新たなミネルヴァの登場 |
| 注目キャラクター | ユウゴ、ルーカス、エマ、アンドリュー、ジン、ハヤト |
| 見どころ | 子供たちを守る大人たちの覚悟と、食用児解放を掲げる新勢力の登場 |
『約束のネバーランド』13巻のあらすじ

シェルターから脱出する子供たちを守るため、ユウゴとルーカスはアンドリューたちの足止めを引き受けます。
二人はすでに覚悟を決めていました。
たとえ自分たちが命を落とすことになっても、エマたちには手を出させない。
ユウゴとルーカスは、敵を一人、また一人と倒していきます。しかし相手はラートリー家の刺客です。二人もまた、戦いの中で深い傷を負っていきます。
ユウゴとルーカスは最後の作戦に出る
満身創痍となったユウゴとルーカスは、アンドリューを可燃ガスの充満した部屋へと誘い込みます。
すべては、子供たちを追わせないためでした。
そしてユウゴは、ルーカスとともに最後の一手を実行します。
銃の引き金を引き、部屋は大爆発を起こします。
その瞬間、ユウゴはこの一年半のことを思い返します。
エマたちと出会い、ルーカスと再会し、かつて失った仲間たちの仇を討ち、もう一度誰かのために生きることができた時間。
ユウゴにとって、エマたちと過ごした一年半は、孤独の中で死を待っていた頃には考えられないほど温かい時間でした。
ユウゴは仲間たちのもとへ旅立つ
ユウゴは心の中で、エマに未来を託します。
望む未来を叶えろ。頑張れよ、エマ。
その想いを残し、ユウゴは天国の仲間たちに迎えられます。
かつて失った仲間たち、そして思いを寄せていたダイナ。
ユウゴにとって、それは悲しい最期でありながら、孤独ではない最期でもありました。
シェルターでエマたちと出会ったことで、ユウゴはただ生き延びるだけの人間ではなく、誰かの未来を守る大人になっていたのだと思います。
アンドリューの執念と残酷な結末

ユウゴとルーカスの決死の作戦により、アンドリューも爆発に巻き込まれます。
しかし、アンドリューは生きていました。
大きな傷を負いながらも、なおエマたちを追い詰めようとする姿は、執念というよりも狂気に近いものがあります。
アンドリューは、子供たちが人間を傷つけることに強い抵抗を持っていることを利用します。
その弱さにつけ込み、子供たちを殺していくのです。
アンドリューはなぜここまで食用児を憎むのか
アンドリューの行動は、あまりにも残酷です。
彼にとって、エマたちは守るべき子供ではありません。世界の秩序を乱す危険な存在であり、排除すべき対象です。
しかし読んでいる側からすると、そこに正義があるようには見えません。
鬼の世界と人間の世界の秩序を守るためだとしても、なぜ子供たちをここまで容赦なく殺す必要があるのか。
ラートリー家は、人間の世界を守っているつもりなのかもしれません。けれども、そのために食用児を犠牲にする考え方は、鬼と同じくらい恐ろしく感じます。
この巻では、改めて「本当に怖いのは鬼だけなのか」と考えさせられます。
野生の鬼によってアンドリューは倒される

アンドリューは、さらにドミニクを殺そうとします。
子供たちは追い詰められ、誰も止めることができないように見えました。
その瞬間、野生の鬼が現れます。
そしてアンドリューは、その鬼に食べられてしまいます。
アンドリューの最期は、皮肉なものでした。
食用児を人間として扱わず、世界の仕組みを守る側にいたはずの男が、最後には鬼に食われて終わる。
単純に悪役が倒されてすっきりする場面でもありますが、同時にこの世界の残酷さを強く感じる場面でもありました。
約束のネバーランド ユウゴの最期が胸に刺さる理由
13巻で最も心に残るのは、やはりユウゴの最期です。
初めてエマたちがシェルターに来たとき、ユウゴは生きる希望を失っていました。
仲間を失い、長い間ひとりで生き残り、心はすっかり閉ざされていたのです。
しかし、エマたちとの出会いがユウゴを変えました。
最初は子供たちを突き放していたユウゴが、やがて彼らを仲間として認め、守るべき存在として受け入れていきます。
ゴールディ・ポンドではルーカスと再会し、過去に決着をつけることもできました。
だからこそ、13巻のユウゴの最期はただ悲しいだけではありません。
生きていてよかった。
そう思える時間を最後に持てたことが、読者にとっても救いになっているのだと思います。
新たなミネルヴァを名乗る人物が登場

ユウゴとルーカスの戦いが描かれたあと、物語は新たな展開へ進みます。
各地で農園を破壊し、食用児たちを解放している集団が現れます。
その中心にいるのが、ミネルヴァを名乗る人物です。
ミネルヴァといえば、これまでエマたちにとって希望の象徴のような存在でした。
しかし、本物のウィリアム・ミネルヴァはすでに命を落としているはずです。
では、この人物はいったい誰なのか。
本当にミネルヴァ本人なのか、それとも別の誰かがその名を引き継いでいるのか。
13巻後半では、その謎が新たな引きとして描かれます。
鬼に反撃する四人組
ミネルヴァを名乗る人物のもとには、個性的な四人組がいます。
鬼退治の歌を歌いながら金棒を振るう女性。
鬼を食べるような勢いを見せる、ヌンチャクを持った筋肉質な男性。
丁寧な言葉遣いで、ベストを着たメガネの男性。
そして、両手に刀を持ち、頭に紙袋をかぶった言葉を話さない男性。
どの人物も強烈な個性を放っており、これまでの食用児とは明らかに違う雰囲気があります。
彼らは鬼を恐れて逃げるのではなく、鬼を倒す側として動いています。
この登場によって、物語の空気は一気に反撃の方向へ変わっていきます。
全食用児の解放とネバーランドの終わり
ミネルヴァを名乗る人物は、農園を破壊し、全食用児を解放して“ネバーランド”を終わらせると宣言します。
そして食用児たちに向かって、君たちの楽園をつくろうと語りかけます。
この言葉だけを聞けば、エマたちにとっては非常に心強い存在に見えます。
エマたちと同じように、食用児の解放を目指す大きな勢力が存在していたからです。
しかし、『約束のネバーランド』という作品では、簡単にすべてを信じることはできません。
このミネルヴァを名乗る人物は、本当にエマたちの味方なのか。
その目的は、エマたちが望む未来と同じなのか。
期待と不安が同時に膨らむ展開です。
ジンとハヤトとの出会い

ミネルヴァを名乗る人物に会うため、エマたちは指定された場所を目指します。
その道中、野生の鬼に襲われている二人の子供を助けます。
その二人が、ジンとハヤトです。
彼らは、ミネルヴァを名乗る人物の仲間でした。
ジンとハヤトは人の良さそうな雰囲気を持っており、少なくともエマたちに対して敵意はなさそうに見えます。
しかし、まだ出会ったばかりです。
本当に信用していい相手なのかどうかは、慎重に見極める必要があります。
クリスを救うため農園潜入へ
一方で、子供たちの中には重傷を負い、容体が悪化しているクリスがいます。
クリスを救うには、薬や医療設備が必要です。
そこでエマは、ジンとハヤトとともに近くの農園へ潜入することになります。
シェルターを失い、ユウゴとルーカスを失い、それでも子供たちは前に進まなければなりません。
13巻の終盤は、悲しみを抱えながらも、新たな出会いと次の行動へ向かう流れになっています。
『約束のネバーランド』13巻の感想

13巻は、とにかく感情を揺さぶられる巻でした。
ユウゴとルーカスの戦いは、最初から覚悟を感じるものでしたが、それでも実際にユウゴの最期を読むと胸にきます。
ユウゴは、最初から優しい大人だったわけではありません。
むしろ最初は、エマたちに対して冷たく、協力的とは言えない人物でした。
けれども、それは彼が弱い人間だったからではありません。大切な仲間を失い、希望を持つことが怖くなっていたからだと思います。
そんなユウゴが、最後には子供たちを守るために命を懸ける。
この変化を見てきたからこそ、彼の最期は涙なしでは読めません。
アンドリューの存在が人間の怖さを際立たせる
アンドリューは、かなり嫌な敵として描かれています。
ただ強いだけではなく、子供たちの優しさや迷いを利用してくるところが本当に嫌らしいです。
鬼よりも人間の方が怖いと感じる場面が、この巻にはあります。
食用児を生かすか殺すかを、世界の都合で決めてしまう人間たち。
そこには、鬼の食欲とは別の残酷さがあります。
『約束のネバーランド』は、鬼から逃げる物語でありながら、人間社会の歪みも描いている作品なのだと改めて感じました。
新たなミネルヴァには期待と不安がある
後半で登場するミネルヴァを名乗る人物は、非常に気になる存在です。
農園を壊し、食用児を解放するという目的だけ見れば、エマたちにとっては頼もしい味方です。
しかし、そのやり方はかなり過激にも見えます。
エマは、鬼をただ全滅させることを望んでいるわけではありません。
一方で、新たなミネルヴァ側は、鬼に対して強い敵意を持っているようにも見えます。
この違いが、今後どのような衝突を生むのか気になるところです。
13巻の見どころまとめ
- ユウゴとルーカスが子供たちを守るために最後の戦いへ向かう
- ユウゴの最期が涙なしでは読めない
- アンドリューの残酷さによって人間側の怖さが描かれる
- 野生の鬼によってアンドリューとの戦いが終わる
- 農園を破壊する新たな勢力が登場する
- ミネルヴァを名乗る人物が全食用児の解放を宣言する
- ジンとハヤトとの出会いから、新たな目的地へ進む
『約束のネバーランド』13巻は別れと新展開が重なる重要巻
『約束のネバーランド』13巻は、ユウゴとルーカスの覚悟、アンドリューとの決着、そして新たなミネルヴァの登場が描かれる重要な巻です。
前半は、ユウゴの物語に一つの区切りがつく非常に重い展開でした。
しかし後半では、食用児を解放する新たな勢力が登場し、物語は再び大きく動き出します。
シェルターを失い、大切な大人たちを失っても、エマたちは止まりません。
クリスを救うため、そして全員で未来をつかむため、新たな危険へ踏み込んでいきます。
悲しみの余韻を残しながらも、次の展開への期待が強くなる一冊でした。
「続きはこちらからご覧下さい:『約束のネバーランド』14巻のあらすじと感想
本文中の画像は「約束のネバーランド」とは無関係です。




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