レウウィスへ電気を浴びせるエマ。
そこにオジサンとレイが参戦。
エマにとって心強い味方が加わったが、レウウィスは簡単には倒れない。
果たして猟場の戦いは決着へと向かうのか?
約束のネバーランド10巻のあらすじエマの奮闘

エマは、15年前にレウウィスがルーカスへ仕掛けた「最初の10分鬼は人間を攻撃しない」というゲームをレウウィスへ提案し、足止めに成功します。
一方、子供たちの首謀者を狙うバイヨン。
バイヨンは子供たちの本拠地を目指し地下壕に入りますが、これは予想通り。
待ち伏せたルーカス、オリバー、ナイジェルが迎え撃ちます。
見事バイヨンを撃退したルーカスたちでしたが、ルーカスをかばったオリバーが瀕死の重症を負ってしまいます。
そして次はノウスとノウマ。
ノウマを仕留めたかと思いきや、ノウマを食し吸収するノウス。
子供たちは次々に襲われ、残るはヴァイオレットのみ。
と、そこへ現れたのはレイとオジサン。
事態を把握したオジサンはすぐさまに一発の狙撃。見事ノウスの目を貫き、葬るのでした。
そして残るは最強の敵、レウウィス。
しかし予定の時間になっても、仲間はナイジェル一人しか集まりません。
最悪の状況の中、エマはレウウィスへ「戦わない道はないのかな」と話します。
しかしレウウィスの答えは「我々は争うしかないのだよ」というもの。
そしてついに最終決戦が始まります。
先制攻撃としてレウウィスへ電気を浴びせるエマ。
レウウィスは一瞬たじろぐものの、続く狙撃を手で防ぎます。
そしてエマに手が届くかと思われた次の瞬間、レウウィスの面を弾く弾丸。
「久しぶりだな、レウウィス」と、オジサンが戦いに間に合ったのでした。
約束のネバーランド10巻の感想

全編、ゴールディ・ポンドの子供たちと鬼との戦いで、非常に読み応えがありました。
まずはエマサイド。
対するはこの猟場で最強の鬼、レウウィスです。
エマの目的は、他の鬼たちを倒した仲間が集まるまで時間を稼ぐこと。
その目標は15分。エマはルーカスからの伝言を告げます。
「今一度ゲームをしよう。あの日のように」と。
15年前のゲームとは、狩りをフェアにするため、レウウィスがルーカスとオジサンに武器を与え、10分間手出しをしないから私を殺してみ給えというもの。
その理由は、互いに命を懸け合う狩りをして、血湧き肉踊りたいから。
レウウィスはずっと前から、一方的に狩ることに喜びを感じなくなり、自分の命も懸けた狩りを望んでいたのです。
貴族の楽しみとして自ら命を懸けたスリルを味わう。
この鬼、とても人間味にあふれており、どこか嫌いになれません。
もちろんレウウィスはこの提案を承諾します。
これまでにないスリルを味わえるので、当然でしょう。
一方、ルーカス、オリバーサイド。
対するはバイヨンです。
この猟場を作った張本人であるバイヨンは、“約束”以来、肉の味を感じなくなくなります。
そして遊びで始めた狩りにより生きがいを取り戻し、救われます。鬼側の視点に立てば、この猟場に救いを求める気持ちもわからなくはありません。
バイヨンは最期に「楽しいな。もっと楽しめばよかった。
ようやく狩りができたのに」と心に思い、死んでいきます。
そしてバイヨンの最期の抵抗によって、オリバーは瀕死の重症を負ってしまうのでした。
オリバーの戦線離脱・・これは予想外でした。
子供たちのリーダーなのに・・。恩人であるルーカスをかばうために、とっさに身体が動いたようです。

全員でエマの元へ行く作戦でしたが、かなりの人数が負傷してしまいました。
この戦いどうなってしまうのでしょうか。
そしてヴァイオレットサイド。
対するはノウマを吸収して強化されたノウス。
ここにレイとオジサンの登場です!
そしてルーカスの生存を知ったオジサンは一発でノウスを仕留めます。
オジサン強すぎる・・。
そして再びエマサイド。
レウウィスとの最終決戦になります。
水道管を破裂させた後にレウウィスへ電気を浴びせるエマ。
さらに「久しぶりだな、レウウィス」とオジサンが面を撃ち抜きます。
しかしこれくらいで倒れるレウウィスではありません。
オジサンとレイが間に合ったとはいえ、戦力としてはまだレウウィスに分があるでしょう。
レウウィスを倒すことはできるのか・・?猟場の戦いは終幕へ向かいます!
約束のネバーランド11巻のあらすじエマの奮闘

レウウィスの面を破壊するオジサン。
続いてエマは強烈な閃光で動きを封じます。
視覚を奪われながらも反撃に転じるレウウィス。
しかし全員で生きて帰ることを諦めないエマは、レウウィスの再生限界に気づきます。
さらに加勢に現れる怪力のアダム。
レウウィスへの攻撃の手を緩めません。
重傷を負いながらも再び閃光弾を放つエマ。
これにはレウウィスも防ぐことができません。
そして最後にオジサンの銃弾をくらい「やはり人間は良い・・」とつぶやき、倒れるレウウィスでした。
猟場を終わらせた子供たちでしたが、重傷者が多く全員で逃げるのは困難な状況。
「置いて行ってルーカス」とオリバー。
エマ以外の重傷者7名を置いていけというオリバーに対し、レイは「誰も置いて行かない。全員で帰る」と譲りません。
そして緊急破壊装置を作動させ、ゴールディ・ポンドから全員で無事脱出するのでした。
そしてようやく「ユウゴ」というオジサンの名前を教えてもらうこともできました。
エマの望む未来、それは全食用児の解放。
そのために“支援者”と連絡をとり、“七つの壁”を探し出し、鬼の最上位者である***(鬼文字)と新たな“約束”を結ぶことを目指すエマ。
子供たちの新たな旅が始まります!
約束のネバーランド11巻の感想

ついにゴールディ・ポンド、猟場での戦いが幕を閉じました。
レウウィスは敵ながらなんとも魅力的で、退場してしまうのが惜しいキャラクターでした。
まず強烈な閃光でレウウィスの動きを封じるエマ。
この多機能銃、致命傷を負わせることはできませんが、かなり使えます。
しかし視覚を奪われても、音を頼りに反撃に転じるレウウィス。
そして「ワァッハッハ!ドキドキしたぞ!何百年ぶりだ!」とめちゃくちゃ興奮しています。
生を実感しています。
しかし絶対に諦めないエマ。
「勝ってこの密猟場を出よう、全員で!今度こそ!」とオジサンに強く訴えます。
それに対しオジサンは「わかったよエマ、お前に従おう」と初めて名前を呼びます。
そして照れるオジサン、かわいいです。
そしてレウウィスの再生限界に気づくエマ。
できるだけ多くの傷を負わせるために、みんなで撃ちまくります。
さらにアダムが加勢に現れます。
そしてこのアダムが強い!レウウィスを殴り飛ばしたり、壊れた家を投げたり、かなりの怪力です。
これもラムダ計画によるドーピングのようなものなのでしょうか。
そんな中、レウウィスの爪が腹を貫通し倒れるエマ。
しかし死の淵で仲間たちやシスター、ノーマン、ママから声を掛けられます。
ママからは「エマ、諦めてはダメ」と。
そして息を吹き返し再び閃光弾を食らわせるエマ。
レウウィスは最後にオジサンに撃ち抜かれ「やはり人間は良い」と遺して倒れます。
表情はよくわかりませんが、どこか満足した様子です。
幸せな最期だったのでしょう。
無事レウウィスを倒したものの、子供たちの重傷者が多く、シェルターまで連れて帰るのはかなり困難です。
そこでオリバーは「自分たちを置いて行ってくれ、覚悟はとうにできている」と話します。
オリバーにとってルーカスは恩人で、師匠で、兄で父親だったと・・。しかし「誰も置いて行かねぇ」と返したのはレイ。
エマに意識があれば必ず言っていた台詞を、レイが言いました。
レイも変わったなあ・・と感慨深いものがあります。
そして緊急破壊装置でゴールディ・ポンドを崩壊させ、無事全員でシェルターに戻ることができました。
そして初めて明らかになるオジサンの名前、ユウゴ。
意外とかっこいいですが、オジサンの方がしっくりきます。
そしてエマから告げられる新たな計画。
それは全食用児の解放のために“支援者”と連絡をとり、“七つの壁”を探し出し、鬼の最上位者である***(鬼文字)と新たな“約束”を結ぶこと。
壮大な計画ですが、エマやレイにオジサンやゴールディ・ポンドの仲間も加わった今、きっと成し遂げることでしょう。
しかしそこにはピーター・ラートリーの手が迫るのでした・・。
*本文中の画像は「約束のネバーランド」とは無関係です。
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