『約束のネバーランド』15巻のあらすじと感想|ノーマンの計画とムジカの秘密

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こんにちは。怖いけどつい見たくなるホラー系漫画全集、運営者の翔太です。

今回は『約束のネバーランド』15巻のあらすじと感想をまとめていきます。

14巻では、エマとレイがノーマンとの再会を果たしました。

死んだと思っていたノーマンが生きていたことは、エマたちにとって大きな喜びでした。しかし、その再会は単純なハッピーエンドではありません。

ノーマンは、鬼を絶滅させて食用児の楽園を築くという計画を進めていました。

一方でエマは、鬼を皆殺しにする未来を受け入れられません。

15巻では、ノーマンの計画、ムジカの正体、そしてエマとノーマンの考え方の違いがはっきり描かれていきます。

『約束のネバーランド』15巻の基本情報

巻数15巻
主な内容ギーラン卿との同盟、ムジカの正体、エマとノーマンの対立、七つの壁への挑戦
注目キャラクターエマ、レイ、ノーマン、ムジカ、ギーラン卿
見どころ鬼を絶滅させるべきか、共存の道を探すべきかという大きな葛藤

『約束のネバーランド』15巻のあらすじ

ノーマンは、鬼の王家と五摂家を倒すため、元貴族のギーラン卿を訪ねます。

ギーラン卿は、かつて王家と現在の五摂家によって罪を着せられ、地位を奪われた鬼でした。

その恨みは非常に深く、ギーラン家は700年もの間、復讐の機会を狙い続けていました。

ノーマンは、その復讐心を利用しようとします。

ノーマンはギーラン卿と同盟を結ぶ

ノーマンはギーラン卿に対し、全食用児の解放と食用児の自治を認めてもらう代わりに、王家と五摂家への復讐を成し遂げさせると交渉します。

しかし、互いに本音を隠した同盟でもありました。

ノーマンは、鬼同士をぶつけ合い、王家、五摂家、ギーラン家をまとめて滅ぼすつもりです。

一方のギーラン卿も、復讐を果たした後はノーマンたちを殺して食べるつもりでいます。

表向きは手を組んでいても、互いに相手を利用しようとしている危険な関係です。

まさに化かし合いの同盟といえます。

ギーラン家の復讐と鬼社会の歪み

ギーラン家は、かつて貴族としての地位を持っていました。

しかし王家と五摂家の策略によって失脚し、人肉を与えられない身分へと落とされます。

鬼は人間を食べなければ知性や姿を保てません。

そのためギーラン家は、農園などから食料を盗みながら、どうにか人型の姿と知性を保ってきました。

700年もの間、復讐心を抱えながら生き延びてきたギーラン卿たち。

その執念は、かなり恐ろしいものがあります。

ノーマンは、このギーラン家を王家や五摂家にぶつけ、鬼社会を内側から崩そうとしていました。

ノーマンの鬼絶滅計画が明らかになる

ノーマンの計画は、非常に合理的です。

鬼の王家と五摂家を倒し、農園を破壊し、人間を食べられなくする。

そうすれば鬼たちは知性や姿を保てなくなり、食用児は解放される。

ノーマンは、できるだけ食用児側に犠牲を出さずに、鬼の世界そのものを崩そうとしているのです。

彼は「化かし合いなら負けない」と考えています。

それは驕りではなく、食用児を守るために自分がすべてを背負うという覚悟でもありました。

ノーマンの覚悟は正しいのか

ノーマンの考え方は、冷酷に見えます。

しかし、ラムダで起きたことを考えると、彼が鬼を許せないのも当然です。

ラムダでは、食用児たちが実験材料のように扱われていました。

子供たちは投薬され、改造され、普通の人生を奪われています。

その地獄を見たノーマンが、鬼を絶滅させるしかないと考えるのは無理もありません。

ノーマンは、ただ復讐したいだけではないのだと思います。

二度と食用児が同じ目に遭わないようにするため、自分が悪役になってでも終わらせようとしているのです。

ムジカは邪血の少女だった

ノーマンが戻ってきたあと、エマはムジカの存在を話します。

ムジカは、人間を食べなくても退化しない鬼です。

エマにとってムジカは、自分たちを助けてくれた恩人でもあります。

しかしノーマンは、ムジカの存在を聞いて大きく驚きます。

ノーマンは、ムジカが“邪血の少女”の一族であることを知っていました。

ムジカの血が鬼社会を変える

ムジカの血には、特別な力があります。

その血を一口飲むだけで、鬼は人間を食べなくても退化しない体質を得ることができるのです。

これは鬼社会にとって、非常に大きな意味を持ちます。

もしムジカの血が広まれば、鬼たちは人間を食べなくても姿や知性を保てるようになります。

つまり、食用児を育てる農園も、人肉を支配する王家や貴族の仕組みも必要なくなってしまうのです。

約束のネバーランド ムジカの存在は、鬼と人間の関係を根本から変えてしまう可能性を持っていました。

王家と五摂家が邪血を恐れた理由

かつて王家と五摂家は、邪血の一族を根絶やしにしようとしました。

その理由は、鬼社会を支配し続けるためです。

鬼たちは、人間を食べなければ退化してしまう。

その仕組みがあるからこそ、王家や五摂家は人肉の供給を握り、民衆を支配することができました。

しかしムジカの血が広まれば、その支配構造は崩れてしまいます。

だからこそ、王家や五摂家にとって邪血の一族は邪魔な存在だったのです。

このあたりは、鬼の社会でありながら、人間社会の権力構造にも通じるものがあります。

食べ物、身分、情報を支配する者が、社会全体を支配する。

『約束のネバーランド』は、鬼の世界を描きながら、かなり現実的な怖さも見せてきます。

エマとノーマンの考え方がぶつかる

ムジカの存在を知ったノーマンは、ますます彼女を危険視します。

ムジカが生きていれば、鬼たちが人間を食べなくても退化しない道が残ってしまいます。

それは、ノーマンの鬼絶滅計画にとって大きな障害です。

ノーマンは、ムジカも含めて鬼を絶滅させなければ、食用児が家族で笑える未来はないと考えます。

一方のエマは、それを受け入れられません。

エマは、七つの壁で新しい約束を結び直すことで、鬼を絶滅させずに食用児を救う道を探そうとします。

エマはノーマンを抱きしめる

エマはノーマンに「神様になんかならなくていいんだよ」と伝えます。

この言葉は、とても印象的です。

ノーマンは、食用児全員を救うために、自分ひとりで重すぎる役割を背負おうとしています。

誰よりも頭がよく、誰よりも冷静で、誰よりも勝つための道を考えられる。

だからこそ、ノーマンは自分がすべてを決め、自分がすべてを引き受けるしかないと思っているように見えます。

しかしエマは、そんなノーマンを止めようとします。

神様のようにすべてを背負わなくていい。

一人で犠牲にならなくていい。

その思いを込めて、エマはノーマンを抱きしめます。

ノーマンはエマに条件を出す

エマの言葉に、ノーマンの表情は一瞬揺らぎます。

しかし、すぐに彼は指導者としての顔に戻ります。

ノーマンは、どうしても鬼の絶滅を止めたいのなら、王家と五摂家を殺させる前に、七つの壁で約束を結び直して戻ってくるようにエマへ告げます。

これは、エマに与えられた最後の猶予でもあります。

ノーマンの計画は止まりません。

だからこそ、エマは限られた時間の中で、別の未来をつかみに行かなければならなくなります。

七つの壁へ向かうエマとレイ

エマは、あの方と会って新しい約束を結ぶため、レイとともに七つの壁へ向かいます。

入口の壁を開いた先にあったのは、なんとグレイス=フィールドでした。

エマとレイにとって、グレイス=フィールドは始まりの場所です。

家族と過ごした大切な場所であり、同時に自分たちが食用児だったことを知った恐ろしい場所でもあります。

しかし、七つの壁の中に現れたグレイス=フィールドは、現実のハウスとは違っていました。

七つの壁は不思議な迷宮だった

七つの壁の中では、時間や空間が歪んでいます。

見慣れたはずのハウスが、まるで別世界のように変化していきます。

さらに、エマたちが子供の姿に戻ってしまうような不可思議な現象も起こります。

そこは普通の場所ではありません。

あの方が存在する世界は、人間や鬼の常識では理解できない領域なのかもしれません。

エマとレイは、この摩訶不思議な迷宮の中で、約束を結び直すための道を探していきます。

『約束のネバーランド』15巻の感想

15巻は、ノーマンの計画が具体的に見えてくる巻でした。

ギーラン卿との同盟は、かなり危険です。

互いに相手を利用しようとしているため、少しでも読み違えれば破滅につながりそうです。

それでもノーマンは、自分なら勝てると考えています。

このあたりは、さすが天才ノーマンです。

ただ、ノーマンの計画はあまりにも大きく、そして冷たいものでもあります。

食用児の犠牲を出さずに勝つためとはいえ、鬼を絶滅させるという選択は、やはり簡単には受け入れられません。

ムジカの秘密で物語の見え方が変わる

ムジカが邪血の少女であり、その血に鬼を退化させない力があるという事実は、とても大きな情報でした。

これによって、鬼は人間を食べ続けるしかないという前提が揺らぎます。

もし鬼が人間を食べずに生きられるなら、食用児を救うために鬼を絶滅させる必要はないのではないか。

エマがそう考えるのは自然です。

しかし同時に、ノーマンがムジカを危険視する理由もわかります。

ムジカの血がある限り、鬼という種族は生き残ることができる。

それはノーマンにとって、将来ふたたび食用児が狙われる可能性が残るということでもあります。

どちらの考えにも一理あるからこそ、この対立は苦しいです。

エマの理想とノーマンの現実

エマは、鬼を殺したくない。

ノーマンは、鬼を絶滅させなければ未来はないと考える。

どちらも、食用児を救いたいという気持ちは同じです。

しかし、選ぶ道がまったく違います。

エマの理想は、とても優しく、希望があります。

ただし、それが本当に実現できるかはわかりません。

ノーマンの計画は、冷酷ですが現実的にも見えます。

ただし、その道を進めば、ノーマン自身も大切な何かを失ってしまうように感じます。

15巻は、この二人の対立が単なる意見の違いではなく、それぞれの生き方そのものの違いとして描かれているところが印象的でした。

15巻の見どころまとめ

  • ノーマンが元貴族のギーラン卿と危険な同盟を結ぶ
  • ギーラン家が700年もの間、王家と五摂家への復讐を狙っていたことが判明する
  • ムジカが“邪血の少女”の一族だと明かされる
  • ムジカの血には、鬼を退化させない力がある
  • エマとノーマンが鬼絶滅を巡って対立する
  • エマがノーマンに「神様になんかならなくていい」と伝える
  • エマとレイが七つの壁へ向かい、不思議な迷宮に入り込む

『約束のネバーランド』15巻は理想と現実がぶつかる重要巻

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『約束のネバーランド』15巻は、エマとノーマンの考え方の違いがはっきり描かれる重要な巻です。

ノーマンは、鬼を絶滅させることで食用児の未来を守ろうとしています。

エマは、鬼を殺さずに全員が助かる道を探そうとしています。

どちらも間違っているとは言い切れません。

だからこそ、この対立はとても重く感じます。

さらに、ムジカの正体が明かされたことで、鬼と人間の関係には別の可能性があることも見えてきました。

果たしてエマは、七つの壁で新しい約束を結ぶことができるのでしょうか。

そしてノーマンは、本当に鬼絶滅計画を最後まで進めてしまうのでしょうか。

物語が大きな決断へ向かって動き出す一冊でした。

「続きはこちらからご覧下さい:『約束のネバーランド』16巻のあらすじと感想

本文中の画像は「約束のネバーランド」とは無関係です。

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