こんにちは。怖いけどつい見たくなるホラー系漫画全集、運営者の翔太です。
今回は『約束のネバーランド』19巻のあらすじと感想をまとめていきます。
18巻では、女王レグラヴァリマとの戦いに決着がつきました。
しかし、それですべてが終わったわけではありません。
最後に立ちはだかるのは、ラートリー家の現当主ピーター・ラートリーです。
そして決戦の地は、すべての始まりであるグレイス=フィールド。
19巻では、エマたち食用児とピーター・ラートリーの戦い、そして王都で起こるムジカたちの危機が同時に描かれます。
『約束のネバーランド』19巻の基本情報
| 巻数 | 19巻 |
|---|---|
| 主な内容 | グレイス=フィールドでの最終決戦、イザベラの再登場、ムジカとソンジュの処刑危機、レウウィスの復活 |
| 注目キャラクター | エマ、レイ、ノーマン、ピーター・ラートリー、イザベラ、ヴィンセント、オリバー、ムジカ、ソンジュ、レウウィス |
| 見どころ | ハウスを舞台にした最後の鬼ごっこと、イザベラたちママ・シスターの決断 |
『約束のネバーランド』19巻のあらすじ

女王の死を知ったピーター・ラートリーは、鬼の世界の玉座と政権を自分たちが握るつもりで動き出します。
ピーターは、エマたちの仲間をグレイス=フィールドへ連れ去っていました。
そこは、エマ、レイ、ノーマンが育ったハウスです。
かつては家族との思い出が詰まった場所であり、同時に自分たちが食用児であることを知った地獄の始まりでもありました。
そのグレイス=フィールドで、最後の戦いが始まります。
グレイス=フィールドで待つグランマ・イザベラ
ピーターをグレイス=フィールドで待っていたのは、グランマとなったイザベラでした。
エマたちが脱獄したあと、イザベラはすべての責任を取らされ、死ぬつもりでいました。
しかし実際に処分されたのは、当時のグランマであるサラでした。
イザベラはピーターに拾われ、その頭脳を利用される形でグランマに昇格していたのです。
ピーターは、胸のチップを取り除き自由にしてやることを条件に、イザベラを自分の側へ置いていました。
けれども、イザベラが本当にピーターに従っているのかどうかは、この時点ではまだわかりません。
エマたちはハウスを占拠する作戦に出る
エマたちは仲間たちのもとへ到着します。
しかし、ただ仲間を救って逃げるわけではありません。
エマたちは、ハウスに立てこもり、グレイス=フィールドそのものを占拠する作戦に出ます。
ヴィンセントが制御室を乗っ取り、施設内の状況を把握します。
その指示に従い、エマたちは鬼たちを誘導し、閉じ込め、次々に倒していきます。
かつて脱獄のために利用したハウスの構造を、今度は最後の戦いの武器として使う展開が熱いです。
2年ぶりの鬼ごっこが始まる
エマは「鬼ごっこ開始だ」と告げます。
かつてグレイス=フィールドで、子供たちは遊びとして鬼ごっこをしていました。
しかし今度の相手は、本物の鬼であり、ピーター・ラートリーの軍勢です。
2年ぶりの鬼ごっこ。
その舞台が再びハウスであることに、物語の始まりと終わりが重なるような面白さがあります。
ヴィンセントの覚悟
制御室を乗っ取ったヴィンセントは、ノーマンたちを支える重要な役割を果たします。
しかしピーターは、逆にヴィンセントやナイジェルを捕らえます。
ピーターはシステムロック解除のパスコードを聞き出そうとしますが、ヴィンセントは屈しません。
ヴィンセントは、自分たちに構うな、未来を渡してはいけないと叫びます。
そしてノーマンを、これまでのように“ボス”ではなく、初めて名前で呼びます。
この場面はとても印象的です。
神のように崇めていたノーマンを、同じ人間として呼ぶ。
それは、ヴィンセント自身がノーマンの呪いのような孤独を解いた瞬間でもあったように感じます。
オリバーがピーターを追い詰める
ピーターは、自分こそが食用児たちの創造主、つまり父親のような存在だと叫びます。
けれども、その言葉はあまりにも身勝手です。
食用児を生み、管理し、利用してきただけのピーターが、父親を名乗る資格などありません。
そこへ現れたオリバーが、ピーターに銃を向けます。
オリバーは、ピーターは自分たちの父親ではないと言い放ちます。
そして、ルーカスのことを思い出しながら、ピーター・ラートリーに跪けと告げます。
エマやレイだけでなく、ゴールディ・ポンドやラムダの子供たちがピーターを追い詰める展開は、とても気持ちがいいです。
これまで苦しめられてきた子供たち自身が、自分たちの未来を取り返そうとしているのだと感じました。
イザベラとママ・シスターたちの決断

ピーターが追い詰められたところへ、イザベラと農園のママ、シスターたちが現れます。
一見すると、ピーターを助けに来たようにも見えます。
しかし、彼女たちが銃口を向けた先は、子供たちではありませんでした。
銃口の先にいたのは、ピーター・ラートリーです。
ここは19巻の中でも、かなり大きな見どころです。
約束のネバーランド イザベラの本心
約束のネバーランド イザベラは、グレイス=フィールド編では子供たちにとって恐ろしいママでした。
しかし、彼女自身もまた農園システムに支配され、逃げ場のない人生を歩んできた一人です。
エマたちを出荷しようとしたことは許されることではありません。
それでも、イザベラが完全な悪人だったわけではないことは、物語の中で何度も描かれてきました。
19巻でイザベラがピーターに銃を向ける場面は、彼女がようやく自分の意思で支配者に反旗を翻した瞬間です。
ママやシスターたちも同じです。
彼女たちは子供たちを管理する側でありながら、同時に農園に縛られた被害者でもありました。
その彼女たちが一斉にピーターへ銃口を向ける場面は、かなりのカタルシスがあります。
ピーターはエマを狙う
ピーターは追い詰められます。
しかし、まだ諦めません。
彼に残された最後の望みは、エマを殺すことでした。
エマが結び直した約束をご破算にするため、ピーターはエマの命を狙います。
この期に及んでも、ピーターは食用児たちを一人の人間として見ようとはしません。
最後までラートリー家の使命にしがみつき、エマたちの未来を壊そうとします。
王都でムジカとソンジュが捕らえられる
一方、王都でも大きな動きがありました。
ムジカとソンジュは、仮死状態にあった大僧正様をよみがえらせます。
大僧正様は、代々王を任命し、政治を助けてきた重要な存在でした。
王家と五摂家が崩れた今、鬼の世界に新しい秩序を作るためには、大僧正様の存在が必要だったのです。
しかし、ピーターの手引きにより、五摂家の家臣たちが動きます。
ムジカ、ソンジュ、そしてムジカから血を分け与えられた鬼たちは捕らえられてしまいます。
ムジカとソンジュの処刑危機
ムジカとソンジュは、反逆者として処刑されそうになります。
ムジカの血は、鬼たちが人間を食べずに生きる未来を開く可能性を持っています。
しかしそれは同時に、これまで人肉の供給を握って鬼社会を支配してきた者たちにとって、都合の悪い真実でもあります。
だからこそ、ムジカは危険な存在として消されようとします。
王都での戦いは終わったように見えても、鬼社会の古い支配構造はまだ簡単には崩れません。
レウウィスが王都に現れる
ムジカとソンジュが処刑されようとしたその時、王都に現れたのはレウウィスでした。
ゴールディ・ポンドでエマたちと戦い、倒されたはずのレウウィス。
その彼が生きていたのです。
これはかなり驚きの展開でした。
しかもレウウィスは、ただ生きていただけではありません。
民衆の前で、邪血の真実を語り始めます。
レウウィスが邪血の真実を語る
レウウィスは、ソンジュの血を飲み、邪血が危険なものではないことを民の前で示します。
そして、ムジカたち邪血の一族が悪ではなかったことを語ります。
本当の黒幕は、邪血を恐れ、その真実を隠してきた王家と五摂家でした。
レウウィスはその事実を明らかにし、処刑の中止を命じます。
さらに、五摂家の家臣たちを捕らえるよう命じます。
まさかレウウィスが、この局面でムジカたちを救う側に回るとは思いませんでした。
かつて恐ろしい敵だった人物が、最後の最後で鬼社会を変えるきっかけになる展開は、とても面白いです。
『約束のネバーランド』19巻の感想

19巻は、グレイス=フィールドでの最終決戦がとても熱い巻でした。
やはり最後の舞台がハウスというのが良いです。
物語の始まりの場所であり、エマたちが真実を知り、脱獄を決意した場所。
そこに今度は、自分たちの家族を救うために戻ってくる。
この構図だけで胸が熱くなります。
しかも、ただ逃げるのではなく、ハウスを占拠するという作戦が面白いです。
かつて支配されていた場所を、今度は自分たちの武器として使う。
エマたちの成長を感じる展開でした。
ピーター・ラートリーの下衆さが際立つ
ピーター・ラートリーは、最後まで本当に嫌な敵です。
自分を食用児たちの父親のように語る場面は、かなり腹が立ちます。
子供たちを守るどころか、管理し、利用し、差し出してきた人物が父親を名乗る。
この歪んだ感覚こそ、ラートリー家の使命に取り憑かれたピーターの怖さだと思います。
だからこそ、オリバーが「お前は俺たちの父親じゃない」と突きつける場面は、とても痛快でした。
イザベラの裏切りには大きな意味がある
イザベラたちがピーターに銃を向ける場面は、19巻最大級の見どころです。
グレイス=フィールド編では、イザベラはエマたちの前に立ちはだかる壁でした。
しかし今度は、同じ支配構造に苦しめられてきた者として、子供たちの側に立ちます。
もちろん、これまでの罪が消えるわけではありません。
それでも、彼女が最後に自分の意思でピーターに反抗したことには、大きな意味があります。
子供たちだけではなく、ママやシスターたちもまた、この農園システムから解放されようとしているのだと感じました。
レウウィスの再登場が意外すぎる
王都の場面では、レウウィスの再登場に驚きました。
ゴールディ・ポンドでは圧倒的な強敵として描かれていたレウウィスが、ここでムジカたちを救う役割を果たすとは予想外です。
ただ、レウウィスは単純な悪役ではなく、鬼としての誇りや独自の価値観を持つキャラクターでした。
だからこそ、王家や五摂家の隠してきた真実を暴く立場になるのも、考えてみれば納得できます。
ムジカの処刑が止まり、鬼社会が変わる準備が整ったことで、エマたちが目指す未来にも希望が見えてきました。
19巻の見どころまとめ
- 決戦の舞台がグレイス=フィールドに戻る
- イザベラがグランマとして再登場する
- エマたちがハウスを占拠し、鬼ごっこを始める
- ヴィンセントがノーマンを名前で呼ぶ場面が熱い
- オリバーがピーター・ラートリーを追い詰める
- イザベラとママ・シスターたちがピーターへ銃口を向ける
- ピーターが約束をご破算にするためエマを狙う
- ムジカとソンジュが王都で処刑されそうになる
- レウウィスが生きており、邪血の真実を民衆に語る
『約束のネバーランド』19巻は最終決戦の熱さが詰まった一冊
『約束のネバーランド』19巻は、グレイス=フィールドでの最終決戦が描かれる重要な巻です。
始まりの場所へ戻り、今度は支配される側ではなく、未来を取り戻す側として戦うエマたち。
そこにイザベラやママ、シスターたちの反逆も重なり、農園システムそのものが崩れていく流れが見えてきます。
一方、王都ではレウウィスが現れ、ムジカたちを救うことで、鬼社会にも変化の兆しが生まれます。
人間側でも鬼側でも、古い支配の仕組みが壊れ始めているのです。
あとはピーター・ラートリーを止め、エマたちが人間の世界へ渡れるかどうか。
そして、まだ明かされていない“ごほうび”の内容が何なのか。
最終巻へ向けて、希望と不安が一気に高まる一冊でした。
本文中の画像は「約束のネバーランド」とは無関係です。



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