殺害したのは誤った記憶なのか?
かつての彼女をどういう経緯で悠介は殺したのか?
一ノ瀬の死体はどこに?
Contents
『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』2巻のあらすじ
斎藤悠介は、自分が殺した女を思い出します。

それはクラスメイトで、悠介が何度も犯し、孕ませ、無理やり堕ろさせた「一ノ瀬明里」。
そして悠介は一ノ瀬と二人でしていたゲームを思い出します。
そのルールは、毎日誰もいない時間を見計らって、部屋で二人きりで過ごすというもの。
そのゲームは、悠介がいつ一ノ瀬からナイフで刺されるかわからないという、スリルを味わうために始めたものでしたが、毎日一ノ瀬のもとに通い、他愛もない話をするうちに悠介は一ノ瀬のことを好きになってしまいます。
しかし、彼女の目的はただ一つ。
悠介に自分を殺させ、悠介の心に罪悪感という楔を打ち込むこと。
そして廃校舎の花壇に一ノ瀬の死体を埋めたことを思い出した悠介は、会澤とともにそれを掘り起こしに行きます。
しかしそこに埋められていたのは一ノ瀬ではなく、男の死体だったのです。

そして男の死体のわきには過去におこなったイジメの証拠が。
悠介の記憶に残されていた、肉にナイフを繰り返し突きつけた相手は、この男だったようです。
悠介は自分の記憶を取り戻し、真実を突き止めるため、改めて一ノ瀬明里を探すことになります。
そんな中、悠介の唯一の味方であった母が何者かに襲われてしまうのでした・・。
『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』2巻の感想
『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』(2巻)蘇る一ノ瀬の記憶
悠介が少しずつ記憶を取り戻してきました。
自分が殺した女、それは「一ノ瀬明里」。
クラスメイトの中でも最もひどい目に遭わせた女です。
そして悠介の記憶では、何度も犯し、孕ませ、無理やり堕ろさせた一ノ瀬明里と付き合っていたと。
悠介も混乱していますが、その何倍もこちらが混乱します。
どう考えてもそんなことにはならないだろ・・と。

しかし当時の悠介は悪魔なので、こちらの想像の範疇には収まらないのでしょう。
悠介と会澤は手掛かりを探し、一ノ瀬の家を訪れます。
そこにはおばあちゃんが一人で暮らしており、一ノ瀬は一年前に行方不明になっていると。
そして一ノ瀬の部屋に入ることで、新たな記憶が甦ります。
それは悠介と一ノ瀬がおこなっていたゲーム。
そのルールは、毎日誰もいない時間を見計らって、部屋で二人きりで過ごすというもの。

そのゲームは、悠介がいつ一ノ瀬からナイフで刺されるかわからないという、スリルを味わうために始めたものでしたが、毎日一ノ瀬のもとに通い、他愛もない話をするだけで、一ノ瀬は一度たりとも悠介を襲ってきませんでした。
そして一人の女性と生まれて初めてちゃんと向き合った悠介は、一ノ瀬のことを好きになってしまいます。
『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』(2巻)悠介にふりかかる災いの兆し
それに対し一ノ瀬は、キスをしながら「私の目的はただ一つ。あなたのその真っ黒な心に楔を一本打ち込むこと。罪悪感という楔をね。最期ぐらい女の子らしく死にたいから、一面のお花畑に私を葬って」と語りかけます。
登場人物、全員頭が、精神がおかしくなっています。
悪魔である悠介はさることながら、被害者である一ノ瀬まで、悠介に好意を寄せているように見えます。
誘拐事件や監禁事件などの被害者が、加害者と長い時間を共にすることで連帯感や好意的な感情を抱く、ストックホルム症候群のようなものでしょうか。
そして悠介は廃校舎に戻り一ノ瀬の死体を掘り起こそうとしますが、そこに埋められていたのは男の死体でした。
悠介の記憶にある、人をナイフでめった刺しにした記憶は、この男が相手だったようです。
イジメの証拠は無事回収出来ましたが、悠介は過去の自分と向き合うために、一ノ瀬を探すことになります。

そんな中、悠介の唯一の味方であった母が何者かに襲われてしまうのでした。
これは悠介が最も恐れていたことです。
シュウが言っていた「未来永劫、過去に復讐され続けられるんだ」とはこのことだったのですね。
自業自得と言えばそれまでですが、過去のおこないが身の回りの人間に被害を及ぼしはじめます。
果たして悠介は記憶を取り戻し、過去と向き合って生きていくことはできるのでしょうか。
そして一ノ瀬を見つけ出すことはできるのでしょうか・・?
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*本文中の画像は『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』とは無関係です。
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