『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』3巻の感想 甦った記憶寂れた港町で何が・・?

一ノ瀬明里を探し出す悠介。

 

一ノ瀬は何故失踪していたのか謎です。

一ノ瀬と再会したことで物語は新たな局面へと動き出すのです。

 

『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』3巻のあらすじ

悠介の中悪魔が再び

悠介の母を襲った人間、それは三田村とその妹でした。

 

この二人も過去に悠介にひどい目にあっており、その復讐として悠介の大切な人を傷つけたのでした。

 

悠介はかつての仲間を使ってこの二人を捕え、三田村の足の指をハンマーで潰します。

 

そこには悪魔と呼ばれていた頃の悠介の姿が。

 

しかしそれは自分の身の回りの人間を守るために演技でした。

 

そんな中、再び悠介に近づく環。

 

会澤から過去の話をすべて聞いてもなお、悠介のことが好きだからと、悠介に寄り添います。

 

そして悠介は記憶をたどり、環とともに一ノ瀬と過ごした港町へ向かいます。

 

一ノ瀬明里を見つけ出し、謝るために。

 

そして二人で暮らしていたアパートにたどり着いた悠介と環。

 

過去、その町で悠介と一ノ瀬は、ユーサクとチサトという別人として暮らしていました。

 

そしてアパートの部屋に入るやいなや、悠介はすべての記憶を取り戻すのでした。

 

中学を卒業した悠介は今の街へ引っ越し、悪魔の皮を脱ぎ捨てて平穏な高校生活を送っていました。

 

しかしその平穏は悠介にとって苦痛でしかなかったのです。

 

同じく高校生活をスタートさせていた一ノ瀬でしたが、これまでのトラウマからすれ違う人皆に「お前は汚い」と囁かれているように感じています。

 

そして二人は偶然出会い、半年に及ぶ失踪劇が始まるのでした。

 

 

『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』3巻の感想

『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』大切な人を守るため悠介は悪魔に?

 

この物語のテーマ一つとして、かつて「悪魔」だった悠介は「人間」として生きていくことができるのか、というものがあります。

 

記憶を失い、普通の高校生として生活していた悠介でしたが、やはりその奥底には悪魔としての狂気が潜んでいます。

 

復讐として悠介の母を襲った三田村兄妹の行為は許されるものではありませんが、それに対して兄の足の指をハンマーで潰し、妹を再び犯そうとした悠介。

 

身の回りの人間を守るために悪魔になりきり、吐きたくなるほどの嫌悪感を感じていましたが、普通の人間は演技でもあそこまではできないでしょう。

 

しかしその葛藤に苦しんでいる悠介がいるのも事実で、とても考えさせられます。

 

そんな中、別れた環が家で夕飯の支度をしています。

 

そして会澤からすべて過去の話を聞いたと。

 

愛すべきは環

それに対し悠介は「俺の過去から環を守るには、別れるしかなかった」と話します。

 

それを聞き、味方だから・・と抱きしめる環。

 

それでも悠介は母と同じ目にあわせる訳にいかないと、非常に突き放します。

 

それでも環は「やっぱりあなたが好きだから」と悠介に寄り添うのでした。

 

環・・いい子です。

 

愛する人の過去は関係ないと言えばそれまでですが、なかなか難しいことでしょう・・。

 

そして悠介の記憶を頼りに二人は田舎の港町にたどり着きます。

 

その目的は一ノ瀬を見つけ出し、ちゃんと謝るため。

 

そして二人で暮らしていたアパートにたどり着いた悠介と環。

 

そこで大家のおばあさんと再会し、悠介と一ノ瀬は、ユーサクとチサトという別人として暮らしていたことを知ります。

 

そしてアパートの部屋に入るやいなや、悠介はすべての記憶を取り戻すのでした。

 

 

『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』一ノ瀬との再会と新たな展開

中学の卒業式を終え、悠介は最後のゲームをしに一ノ瀬に会いに行きます。

 

そして執拗に挑発しますが、一ノ瀬は「さよなら」と告げるのみ。

 

どこか寂しそうな悠介。

 

悠介はどこかで本当に一ノ瀬から刺されることを望んでいたのでしょう。

 

そしてこの人生を終わらせて欲しいとも思っていたのではないでしょうか。

 

そして悠介は今の街へ引っ越し、悪魔の皮を脱ぎ捨てて平穏な高校生活を送ろうとします。

 

しかしその平穏は悠介にとって苦痛でしかなかったのです。

 

なんと自分勝手な言い分でしょうか。

 

そしていっそのことすべて終わらせてしまおうか・・と考えていたところ、偶然一ノ瀬に出会います。

 

二人はいずこへ

そして一ノ瀬から悠介に一言、「・・助けて」と。

 

同じく高校生活をスタートさせていた一ノ瀬でしたが、これまでのトラウマからすれ違う人皆に「お前は汚い」と囁かれているように感じています。

 

悠介は一ノ瀬の手を取り、半年に及ぶ失踪劇を始めるのでした。

一ノ瀬が悠介に助けを求める心情は理解できなくはありません。

 

自分同様、悠介も普通に生活を送れない、こちら側の人間だと感じていたのでしょう。

 

ここから半年、高校一年生がどのような失踪劇を繰り広げるのでしょうか・・?

 

 

*本文中の画像は『君が僕らを悪魔と呼んだ頃』とは無関係です。

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