「赤い人」の恐怖は、まだまだ続く。
森崎明日香に「カラダ探し」を頼まれた相島美雪は伊勢高広と共にバラバラになった明日香のカラダを捜すことになってしまうのです。
しかも第一章に比べて今回はメンバーも手薄で非協力的。
果たしてどんな展開が待っているのか?
今回は8巻~10巻をまとめて掲載します。
Contents
「カラダ探し(8巻)」のネタバレとあらすじ
廊下で見てしまった真っ赤な少女、夢では無かった事を指し示す高広からのメール。
不可解な事が起こった事に悩んでいた美雪の元に、なぜメールを返してこないのだと高広に声を掛けられた。
友達とメールをしたことがないと言う美雪に、友達がいないのかと高広に心配される。
しかし、美雪には幼稚園の頃からの友達がいた。
その友達は、森崎明日香。
そう言うと、まさに幼少の頃からの明日香の記憶を持っている高広は驚いた様子を見せた。
そして、教室を覗くと確かにそこには明日香が。
しかし、明日香の表情がよく分からず、それはあの遥と同じような雰囲気を醸し出していた。
それを知っている高広は、明日香を見つけると涙を流してしまう。
事情を知らない美雪は、男の涙を気にして何も見なかったことにし、そのまま教室に入って着席した。
そんな美雪の元に、明日香が近付いてきた。「ごめんね…美雪…私の…」と、明日香が美雪に何かを言う前に、まるでその続きは言わせまいと言わんばかりに、明日香に駆け寄って抱き締める高広。
しかし、その行動は無意味で高広の抑止も虚しく、明日香は泣きながら言うのだった。
「ごめんね…高広…美雪…私のカラダを探して」
「カラダ探し8巻」のネタバレと感想
「カラダ探し8巻」明日香の体を探す章のスタート
新章開幕です!第2章ではなんと、第1章で主人公でもあった明日香が呪いに囚われ、明日香の体を探すことになるのです。
あんなに仲間のことを思いながら必死にカラダ探しを終わらせたのに、カラダ探しを終わらせた結果、明日香がカラダ探しの生贄になってしまいました。
しかも、理恵、留美子、高広、健司、翔太は助かったが、高広以外の4人は明日香の記憶を無くしてしまうという何とも皮肉な結果でした。
しかし、これで終わりではありません。それがこの新章。
この巻からは、相島美雪という人物の視点で描かれます。
カラダ探しを頼む立場になってしまった明日香ですが、明日香があの遥のように恐ろしい形相で頼みに来るのか…と思いきや、目に生気は感じられないものの、その目に涙を流しながら頼みに来るのです。
明日香を知っている身としては、なんて悲しい涙なのでしょう…。
明日香を探していた高広も、ようやく明日香を見つけたのに、明日香の悲しい立場に涙が止まりません。
明日香と高広、2人の涙がとても切ないです。
さて、気になるカラダ探しのメンバーですが、美雪、高広の他に、なんとまた留美子と翔太がカラダ探しを頼まれたのです。
一見有利に見えますが、明日香の記憶が無いということは、カラダ探しをさせられた時の記憶も無いということ。
つまり、リセットされた状態でのゲームなのです。
記憶があれば、作戦や連携プレーなど、カラダ探しがスムーズに進むだろうに、なんとも酷なゲームです。
「カラダ探し8巻」新メンバーは非協力的
赤い人は、少しでもこちらが優位に立つことを許さないのでしょう。
そして、さらに2人、新たな仲間が加わることになります。
武司と結子というカップルが、新たなカラダ探しのメンバーとなりました。
記憶のある高広が指示を出してカラダ探しを行うことになりましたが、どういう訳か武司と結子は非協力的です。
仕方なく、美雪、高広、留美子、翔太の4人で協力して体を探しますが、この武司と結子がかなりの問題児であり、読んでいてなかなかイライラさせられるほど。
第1章の時より仲間が協力的ではなく、こんな状態で本当にカラダ探しが終わるのか不安になります。
第1章では、健司が泰造に乗っ取られていた為にカラダ探しにはあまり協力出来なかったものの、5人で何とかカラダ探しを進めることが出来ていました。
それが今回はなんと2人も非協力的で、4人しか体を探すことが出来ないのです。
前回より効率が悪いですね。赤い人の怖さは相変わらずですが、仲間の動向にもハラハラドキドキです。
赤い人の謎も気になりますが、今は赤い人の謎より、どうか明日香が助かってほしいと思わせられる巻です。
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「カラダ探し(9巻)」のネタバレとあらすじ
生産棟2階を探していた美雪と留美子と翔太。
一つの教室を探し終える頃、赤い人が生産棟3階に現れたアナウンスが流れる。
同時に高広が合流してきた。高広が得た情報によると、武司が美雪の見つけた体を処分したというのは嘘だということが分かった。
体が無事な事は判明したが、もし最初に見つけた場所である視聴覚室に無ければ、今まで探した場所全てを調べ直す必要が出てくる。
気が遠くなるようなカラダ探しに悩みながら、美雪は準備室を一人で探す。
その時だった。赤い人が生産棟2階に現れたというアナウンスが流れた。
準備室の隣の教室に現れたようで、赤い人の笑い声がすぐそこから聞こえる。
赤い人は笑いながら誰かを捕まえた。
しかし、それはただのマネキンだった。
人間を殺せなかった怒りからか、赤い人はぬいぐるみを投げたり窓ガラスを割ったりと暴れ狂った。
ひとしきり暴れ回った後は、再び歌を歌い始めた。
そして、ゆっくりと準備室のドアノブに手を掛ける。
準備室の入り口は一つだけであり、赤い人に入られてしまったら逃げ場は無い。
美雪はもう駄目だと思い、息を殺しながら涙を流し、開かれていくドアの後ろで隠れていたその時だった…。
「カラダ探し9巻」のネタバレと感想
「カラダ探し9巻」メンバーに恵まれず大苦戦
この巻では、ますます前回のカラダ探しよりハードルが上がっていることを実感しました。
なんといっても、武司の行動がまさに「生きている人間の方が怖い」とも言える非道さです。
前回のカラダ探しには無かった「悪意」、それはメンバーを日中に殺したのです。
前回のカラダ探しこそ、仲間割れなど色々と問題がありましたが、元は仲の良い六人の仲間。
結束力は、前回のメンバーの方が上と言っても良いでしょう。
今回のメンバーは、非常に悪意を感じます。
カラダ探しの間に赤い人に殺されることはあっても、日中にメンバー殺されるというパターンは一度も無かったので、まさかこんなパターンもあるなんて…と武司へ戦慄を覚えます。
しかも、殺されたメンバーは、その日のカラダ探しに参加することは出来ません。
なぜなら、死んでいるから。しかも、最悪なことに、死んだメンバーはカラダ探しの間は敵となるのです。
つまり、赤い人は仲間の死体を動く死体に変えて襲わせることが出来るのです。
これも赤い人の呪いの力なんだと思うと、改めてカラダ探しとは本当に恐ろしいゲームだと思いました。
ただでさえ、武司と結子2人も協力してくれないというのに、そこで1人死んでしまい、カラダ探しは3人しか出来ないことになるのです。
しかも、ただ死んでいるだけではなく、動く死体となって襲ってくるのですから、赤い人と武司にも注意しつつカラダ探しを行うのはどうしてもかなり要領が悪くなってしまいます。
「カラダ探し9巻」揺るがない4人の結束力に期待
なんとも、前回よりテンポが悪く感じるペース。
前回のカラダ探しで、八代先生は「仲間の妨害によってカラダ探しを終わらせるのに何年もかかった」というような旨を語っていましたが、恐らくこの事だったのでしょう。
八代先生の時のように、何年もかかるという事にならないようにしてほしいものです。
あまり良いことが無い巻ですが、強いて言うなら美幸、留美子、高広、翔太の4人の結束力は揺るがないと感じたことです。
前回は、高広の単独行動があったり、留美子と翔太の衝突があったりと、仲間内での問題は絶えませんでしたが、今回は非常によく協力して仲間を大切にしているなと感じました。
やはり、高広が経験者だからなのか、留美子と翔太の無くなってしまった記憶がそうさせるのか、この4人がバラバラになってしまうところを全く想像させません。
前回のメンバーということもあって、読んでいて安心感があります。
前回よりカラダ探しのハードルが高いだけに、さらに応援したくなりますね。
「カラダ探し(10巻)」のネタバレとあらすじ
前巻では、武司の味方だった結子が、右腕を棺に納めていた。少しづつではあるが、こちらに味方してくれるようになった結子。
右腕は、当初から保健室にあったという。武司の阻止により体が揃わないよう、ワザとメンバーには伝えなかったのだ。
ということは、体は発見しても触れなければそこから消えることはないということが判明した。これで見つかった体は6日で4つ。
どんなに武司が邪魔をしようが、何年何ヶ月とかかることはないだろう。しかし、最後は誰かが棺に入らなければならない。
そして、また誰かがカラダ探しの犠牲になるのだ。「カラダ探し」が呪いの力で続いているのなら、その「呪い」を解く方法は無いのだろうかと美雪は考える。
呪いを解く鍵を得る為に、メンバーは八代先生に相談する。
長年カラダ探しを経験した八代先生は、もし呪いが解けたら、「カラダ探し」が無かったらあるはずだった縁、なかったはずだった縁、そして変わってしまった人生…これらのものが、運命そのものが変わる可能性があるのではないかと考える。
呪いを解いた時の反動の大きさによっては、ここにいる全員がいなかったことになるのではないか…と…。果たして、呪いは解くべきなのだろうか。
「カラダ探し10巻」のネタバレと感想
「カラダ探し10巻」 呪いの手がかりは得られるのか?
ついに、この物語の核心とも言える「カラダ探し」の「呪い」について触れていきます!赤い人との恐怖の攻防戦に夢中になるあまり、体を全て見つければゴールという終わり方しか想像していませんでした。
しかし、それではまた新たな犠牲が生まれるだけ。
この犠牲を生まんとする為に、カラダ探しそのものの「呪い」を解くという発想が出来る美幸には、聡明な翔太も驚きの表情。
改めて、美雪がカラダ探しのメンバーで良かったと思いますね。この巻ではついに、前章では行き着くことのなかった小野山家に行くことになります。
いわば、敵陣に乗り込むようなもの。赤い人、小野山美子が過ごしたという小野山家に行くというだけで、背筋が凍るような思いです。
しかし、前章より確実に呪いの手がかりは得られるでしょう。カラダ探しでは、相変わらず武司の妨害に遭うことに。
6日で4つというペースで体を見つけることが出来ているので、いくら妨害に遭おうが何年何ヶ月とかかることもなく、永遠に見つからないということもないでしょう。
「カラダ探し10巻」 小野山家でメンバーが見たものとは?
しかし、なぜそうまでしてカラダ探しの妨害をするのか。
自分も赤い人に毎日殺されて苦しい思いをしているはずなのに、カラダ探しを終わらせてはいけない理由が何かあるのか。
武司の動向の理由も知りたいところです。そんな武司の彼女だったはずの結子も、今でこそメンバーに協力してくれているものの、つかみどころのない態度。
果たして本当に仲間になったと言えるのか、結子の行動はメンバーは勿論、カラダ探しが終わってほしい読者としても要チェックです。
妨害に遭いながらもなんとか体が集まってきましたが、やはりこの章でも「今日」に変化が起きます。
それは、美雪にとっても悪くない変化であったが、原因が原因なだけに素直に喜べません。さらに、留美子は記憶に、翔太は遥への感情に変化が起きました。
それは、前章では無い変化です。前章と比べることが多く、前章との違いにパターンが無いのは面白味もあって今巻も見応えたっぷりです。
何よりも、小野山家。小野山家で一体何があったのか、メンバーはそこで何を見たのか。前章では、赤い人についての情報のみで、肝心の「呪い」についてはあやふやなままでした。
しかし「呪い」の手がかりを得た瞬間が、ついにこの巻で見られます!
カラダ探しという「呪い」とは一体何なのか、それを知る為にもこの巻は絶対に見逃せません!この物語における、一番の鍵となるでしょう。
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