崩れる6人の絆。
裏切り者に償ってもらうためある事を依頼するも…………..
内輪もめをしている場合ではないが、皆の心は離れて行ってしまうのです。
「カラダ探し(2巻)」のあらすじ
“ 遥” に「カラダ探し」を頼まれてしまった明日香たち。
逃れようにも逃れることは出来ず、強制的に「カラダ探し」に参加させられてしまう。
「赤い人」に見つかってしまったら最後、死を味わいながら「赤い人」に殺されてしまうのだ。
そんな苦境の中でも、明日香たちは六人で協力しながら体を探していた。
そんな中で、翔太が裏切りの行為に出てしまう…。
その裏切りに許せない仲間たちは、翔太に償いを迫った。
それはなんと、“ 遥” を「カラダ探し」を頼まれる前に殺せば許すというものである。
肝心の“ 遥” がいなくなってしまえば、「カラダ探し」を頼まれることなく「カラダ探し」から逃れられると考えたのだ。
渋々その条件を飲んだ翔太は、「カラダ探し」を頼まれる時間になる前に、先にこちらから“ 遥” を呼び出した。
そして皆に言われた通り、“ 遥” を殺してしまった。
これで“ 遥” に頼まれ、「カラダ探し」をさせられることは無いはず。
しかし、“ 遥” はやってきた。
そして、やはりこう言った。
「ねぇ皆…私のカラダ探して」殺したにも関わらず“ 遥” がまた頼みに来たことから、高広が嘘をつくなと翔太を殴った。
本当なんだと訴えるも、結局“ 遥” を殺すまでした翔太は許してもらえず、六人の絆はバラバラになっていく…。
果たして、こんな状態でカラダ探しをやり遂げることが出来るのだろうか。
「カラダ探し(2巻)」の感想
「カラダ探し(2巻)」崩れ行く6人の絆
2巻もやっぱり怖い!この巻でも相変わらず怖いですが、この巻では特に仲間の絆がバラバラになっていく焦燥感を感じました。
1巻で翔太が理恵と健司を裏切ったことから始まり、そこからひび割れていくようにどんどん壊れていきます。
しかし、そんな中でも明日香だけは、これ以上仲が悪くならない為にも、と翔太を信じたり必死にカラダ探しをするのですが、なかなか上手く行きません。
留美子と翔太が衝突してしまったり、理恵が健司に襲われてしまうなど、読んでいてこの仲間の絆の修復はもう無理なのでは…と思ってしまう段階まで崩壊してしまいます。
とはいえ、収穫が全く無かった訳ではなく、この巻ではしっかり体の一部を発見し、「赤い人」について新しい発見もあります。
まずは、「赤い人」に追われながらも明日香の決死の活躍によって腰、留美子と理恵の必死の探索で右胸を見つけることが出来ました。
体の一部が全部で8つあるところを、4日かけて3つの体の一部を見つけました。
ペースが早いのか遅いのかよく分かりませんが…毎日まさに死ぬ思いをしている六人からしたら早く終わらせたいところでしょう。
「カラダ探し(2巻)」赤い人の恐ろしい新発見は歌にあり
そして、「赤い人」について、新しい発見もありました。
この「赤い人」の新しい発見というのが、これまた恐ろしいのです。
それは、「赤い人」は歌を歌うのです。
歌を歌っている「赤い人」に追われて追いつかれてしまった場合、背中にしがみつかれます。
少女なのに強い力で、全く引き剥がせない程の力です。
そして、歌を歌い終わったらそのまま殺されてしまうのです。
六人にとっては、恐怖の歌でしかないでしょう。
歌詞も恐ろしく、とても子どもが楽しく歌うような歌ではありません。
歌詞の中に「真っ赤」という言葉が頻繁に出てきますが、この歌詞が明らかに血を意味しており、直接的な残虐性のある表現もあり、狂気としか思えない歌です。
「赤い人」という存在だけで既に十分恐ろしいのに、その上に狂気の歌まであるとは本気で怖がらせに来ているとしか思えません…。
この「赤い人」は、どれだけ私たちを怖がらせれば気が済むのでしょう…!
さて、気になる「赤い人」と「カラダ探し」の謎ですが、この巻では主に仲間割れの話と「カラダ探し」のルールがいくつか判明したことがメインとなっていて、あまり謎の解明は進んでいません。
しかも、この巻の最後に謎の解明の手がかりとなる人物の登場でこの巻は終わってしまいます。
すごく気になるところで終わってしまうので、かなり焦らされてしまいます…。
これは、3巻も読むしかありません!(笑)
*本文中の画像は『カラダ探し』とは無関係です。
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