友人を失って抜け殻のようになっていたアリスでしたが……
やがてある事で元気を取り戻します。
頑張れアリス!
『今際の国のアリス(5巻)』のあらすじ
あらすじ本編
突如ビーチ内で始まったげぇむ。
その難易度は「ハートの10」で内容は「まじょがり」。
一階ロビーには胸に包丁が突き刺さった女子高生の死体が。
げぇむのルールはその少女の命を奪った「まじょ」を探し篝火で火あぶりにすること。
過激派のアグニ一派は手当たり次第にビーチの人間を殺していき、火あぶりにしていきます。
それに対し、警視庁刑事部鑑識課の指紋鑑定官であるアンは、凶器の指紋を採取して科学的に犯人を特定しようと動きます。
一方、ウサギはアリスを見つけ出すために過激派の男たちと戦い、勝利。
アリスが監禁されている部屋を突き止めます。
アリスはというものの、死が迫り、すべてを諦めかけていましたが、カルベから「オマエが忘れねえ限り、オレ達はずっと、オマエん中で生きてる・・!」と心の中で語りかけられ、生きる気力を取り戻すのでした。
あらすじ特別編
これはアリスがビーチに来た翌日からの4日間の出来事。
どこにでもいる中学生、堂道(ドードー)隼人は初めて今際の国でのげぇむに参加します。
難易度は「ハートの4」で内容は「あんけぇと」。
参加者はリフトに乗り、最上階を目指します。
問題とそのアンケートを参考に多数派か少数派かを選ぶというもの。
多数派で正解すれば1Fアップ。
多数派で不正解なら1Fダウンと電流のペナルティ。
少数派で不正解ならリフトが落下し一発でゲームオーバー。
またしても過酷なげぇむが始まってしまったのです・・。
『今際の国のアリス(5巻)』の概要と感想
概要と感想(本編)
なんとビーチ内で次のげぇむが始まりました!これにより自動的にアリスのびざの期限切れよるゲームオーバーはなくなりました。
何とも運が良い・・とも思えますが、げぇむの難易度も絵札を除き唯一集められていなかった、「ハートの10」。
これはげぇむの主催者側の作為的なものを感じます。
そしてげぇむの内容は「まじょがり」本当にあった魔女狩りのように、群集心理をうまくついたげぇむになっています。
そのルールはその少女の命を奪った「まじょ」を探し、篝火で火あぶりにすること。
過激派のアグニ一派であるニラギは、ウサギを怪しい人物として仕立て上げ、恐怖による集団ヒステリーを作り上げます。
チシヤが「我が身の可愛さに、同調して生贄を差し出す。
人は中世の時代から何も進歩していないじゃん。
とつぶやきますが、まさにその通りです。
これが心理型ゲームの恐ろしさです。
さらにアグニ一派は手当たり次第にビーチの人間を殺していき、火あぶりにしていきます。
しかしこれに対し、暴力に頼らない解決策を見出す者も。
警視庁刑事部鑑識課の指紋鑑定官であるアンは、凶器の指紋を採取して科学的に犯人を特定しようと動き、関西弁のドレッド女、クイナもこれに協力します。
一方アリスは、視界を奪われた孤独の中で、死んでいったカルベやチョータに語りかけます。
「オレずっと頑張ったんだぜ・・。けどもう、さすがに駄目だ。オマエらがいなくて寂しいよ・・」と。
完全に心が壊れてしまっているのでしょう。
しかしそれに応えるカルベ。
「オマエがそんなツラしてこっちに来るなんざ、オレは絶対許さねえ。オマエが忘れねえ限り、オレ達はずっと、オマエん中で生きてる・・!」と。
そして気力を取り戻したアリスは「オレは・・ここだ・・!!ここで生きてる!!」と叫びます。
その後…………..
このシーン、かなりしびれます!
概要と感想(特別編 )
アリスがビーチに来た翌日からの4日間の出来事。
この物語の主人公はどこにでもいる中学生、堂道隼人です。
このげぇむ、「あんけぇと」がまたまたハートで嫌らしい。
基本的には問題に正解してリフトで屋上を目指すもので、そこには「主婦100人に聞きました」などといったアンケートが表示されます。
そのアンケートを参考に、答えを多数派か少数派か選ぶという単純なもの。
しかし、多数派で正解すれば1Fアップ、多数派で不正解なら1Fダウンと電流のペナルティ、少数派で不正解ならリフトが落下し一発でゲームオーバーとなります。
アンケートの結果を信じ続けてもリフトは少しずつしか上がらない。
しかも間違うと電流のペナルティ。
しかしもし少数派を選んで間違うと一発ゲームオーバー。
こんなげぇむどうやって考えたのでしょう。
きっと作者は囚人のジレンマとか心理ゲームが大好きでしょうね。さて、少年ドードーの運命やいかに!
*本文中の画像は『今際の国のアリス』とは無関係です。
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