怖いもの見たさでどんどん見たくなる!
「カラダ探し」はそんなホラー漫画なんです。
ページをめくる事がこんなにも恐ろしい。
だけど止められないのです。
「カラダ探し(1巻)」のあらすじ
「ねぇ明日香…私のカラダ探して」“ 遥” という友人からの突然の頼み事。
それは、明日香だけではなかった。
困った顔で私もと言う、大人しそうだが可愛らしい見た目の理恵。
突然の頼み事に苛立ちを隠せない、性格キツそうなギャル留美子。
苛立ち通り越して何だよと怒鳴っている、すぐに怒るあたり喧嘩っ早そうな高広。
そんなみんなの様子に動揺を隠せない、髪が少し長めの真面目そうな健司。
そんな中でも冷静な、キリッとした瞳に眼鏡をかけた優等生の翔太。
明日香も含め、実に六人ものクラスメイトが“ 遥” に頼み事をされたようだ。
「カラダ探し」とは一体何なのか。
翔太が、「『赤い人』の怪談だよ」と言った。
『赤い人』は放課後の校舎に現れる。
『赤い人』は一人になった生徒の前に現れる。
『赤い人』を見た者は校門を出るまで決して振り返ってはならない。
振り返った者は体を八つ裂きにされて校舎に隠される。
この体を、六人が探さなければならないのだという。
にわかには信じ難い話に、高広は馬鹿馬鹿しいと言って先に帰ってしまった。
高広に続いて、留美子も同感といった様子で明日香と理恵に行こうと言い、その日はみんないつも通り帰ったのだった。
ただの冗談。噂話。
普通ならそう思ったかもしれない。普通なら。
これが、六人に降りかかる恐怖のきっかけだとは、誰一人思わなかった。
「カラダ探し(1巻)」の感想
「カラダ探し」は体感型のホラー漫画だから怖い
「カラダ探し(1巻)」を読んだ感想として一言で言うと、「体感しているかのような怖さ」でした。
ホラー漫画とはやはり基本的には怖いものですが、この作品は群を抜いていると思います。
あらすじでも紹介したように、この作品の大まかなストーリーとしては、「赤い人」によって八つ裂きにされた体を、明日香、理恵、留美子、高広、健司、翔太の六人が探すという話です。
探す場所はなんと、六人が通う学校。
しかもこの学校の中で、ただ普通に探せばいいという簡単な話ではありません。
この学校には、あの「赤い人」が徘徊しており、「赤い人」に見つからないように体を探さなければなりません。
見つかってしまったら最後、殺されてしまうのです。
この「赤い人」の描写が非常に恐ろしく、黒い影が見えた、髪の長い女が見えた、などといったような、普通に思い描いたような幽霊の姿などではありません。
パッと見た目は普通の少女に見えますが、鮮明な血を頭から被ったかのような真っ赤な全身に、真っ赤になって見づらい顔をよく見れば少女らしくないニヤリとした不気味な笑顔に、読者ですら思わず声を上げてしまいそうな恐ろしさです。
この恐ろしい「赤い人」に追われながらも、体を探さなければならないのです。
追われるシーンが怖いのは勿論、それぞれのキャラクター達のリアルに描かれた恐怖感と緊迫感に読者の心もつかまれてしまい、キャラクター達のように追われている気分になってしまうのです。
まさに、体感型のホラー漫画と言えるでしょう。
「カラダ探し」試される六人の絆
六人でのカラダ探しなので、六人で協力しなければなりません。
しかし、広大な学校の中をどのように探すのか。
また、いざ「赤い人」に見つかってしまい追われた時に、いかに仲間のことを思いやれるのか。
垣間見える仲間たちの本性に、どう向き合っていくのか。
体を探すだけではなく、六人の絆も試されています。
そんな六人を脅かす「赤い人」とは、一体何なのか。
どこから生まれて、どこからやってきたのか。
「カラダ探し」のヒントを得る為に、この謎についても解明していきます。
この謎を調べていけば調べていくほど、探究心が湧いてくる面白さもあり、とても怖いのに読むのをやめられません。
そして読み終わった後は、まるで体験してきた後のようなゾクッとした悪寒を覚えます。
しかし、体が全部見つかるまでは。
そして、謎が解明するまでは。
一度読んでしまえば、こんなにも恐ろしいのに、読むのをやめられなくなってしまいます。
怖い話を聞くだけで終わりにしたくない!という方。
また、肝試しをしたいけど後が怖くて出来ない!という方にオススメです!ホラー漫画なので勿論、安全は保証します。
(笑)
*本文中の画像は『カラダ探し』とは無関係です。
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